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ステップ 2010/10/28

 ★★+

著者:重松清


結婚三年目、妻が逝った。残された僕らの、新しい生活が始まる
父と娘とやさしい人たちの、ささやかで確かな歩みを描く連作長編。



重松さんらしい優しいお話。
でも、ちょっと優しすぎるんじゃないかなと思いました。

不満があったとしても、すごくやんわり、優しく表現している。
優しくするために、大人とは思えない表現を使っていたりもする。

人間ってもっと煩悩があって醜い部分があると思います。
そこを隠してしまうと、人間らしさがなくなると思うのです。
だから、私は主人公のことがちょっと気持ち悪かった。

人間関係も本当に恵まれすぎていて、リアリティもないです。


最後に「死」を持ってくるのもちょっと・・・
「死」が関わると、好きか嫌いかは別としても泣いてしまいます。
重松さんに筆力があるから。

泣ける=名作と思っている人って結構いるだろうし、
勘違いする人が多そうで、それを狙ってるのかもと思ってしまいました。

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リビング 2010/03/27

 ★★★★

著者:重松清


ぼくたち夫婦は引っ越し運が悪い。今回の新居は完璧、
だったはずなのに…ディンクスの夫婦は互いにぶつかりながら、
隣家とまじわりながら、共に生きることを確かめあっていく。
四季折々に紡がれた連作短篇『となりの花園』を縦糸に、
いとおしい毎日のくらしを横糸に、カラフルに織りあげた12の物語集。



「となりの花園」は連作短編ですが、その間にいくつかの短編が収録されてます。

言ってしまえば、なんてことない話です。
日常の不満とか、モヤモヤしたもの。

でも、登場人物たちの感情がすごくリアルに感じられます。
行間を読むって感じ?
文字にない本心が伝わってきます。
細やかな心の動きを書くのがうますぎて脱帽


生活に不満はあれど、基本的に平和な方たち。
悪意とかはなく、本当に「モヤモヤ」を描いたような感じです。

話としてはそんなに好きなわけではありませんが、
こうも心理描写が上手だと、それだけで読むのが楽しくなりますね。
きよしこ 2010/02/17

 

著者:重松清


少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。
言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。
思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。
そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。
ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと―。
大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。







吃音に苦しむ少年の話ですが、出会いと別れを描いた作品です。
とにかく優しい話だったなぁ。
だけど、力強さもあります。

エッセイに近い話みたいですね。
重松さんが吃音だとは知りませんでした。


父親の都合で何度も引越しをするきよしには、
たくさんの出会いと別れがあります。
そのどれもが温かくて、最後にはほろり。
なんか、別れかたがいいんですよね
特に別れの挨拶をするでもなく。。
きよしともう会えないと悟ったときの相手はどんな気持ちだったのでしょう。
あ、そう考えるときよし、ひどい別れかたしてる(笑


吃音で色んな出会いと別れがあって・・・
でも、1番のテーマは自分の気持ちを伝えるってことですね。

吃音でなくても、自分の気持ちを言葉にするのは、それだけで難しいことだと思います。
そして伝えることも。

だけどきよしは、吃音のせいで、苦手な言葉を避けるので、
些細なことも言えません。
周りが察してくれようとすることもあるけれど、間違ってるんですよね。
紅茶を飲みたいのに、コーヒーだと勘違いされて頼んでくれて、
仕方なく飲む、みたいな・・・。

それが最後の章、進路を決めたきよしが、
夢のために親や恋人に、どもりながらも一生懸命想いを伝える場面には、
思わず涙しちゃいました
小さなことは勘違いされてもいいけど、大事なことは絶対に伝えなきゃいけない、伝わるっていう、きよしがカッコ良かったです


ちょっと気になったのですが、きよしの夢って教師なんですね。
重松さんの前の職業は編集者かなんかだったと思うのですが、
本当は教師になるつもりだったのかな?

青い鳥では吃音の教師が主人公なので、
それでこの作品が生まれたのかな?と思ったりしました。


◆きよしこ
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