・RSS ・LOG IN

スポンサーサイト --/--/--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TB(-) | CM(-) | スポンサー広告 | Page Top
追憶列車 2009/10/01

 +

著者:多島斗志之

この作家さんは3冊目ですが短編は初めて。
その2冊の作品と、本書のほとんどの短編を読んで思いましたが、
多島さんはオチを考えるのが苦手なのでしょうか。
オチが残念な作品が多いような・・・。

でもこの人の文章は好き。
今後もつい読んでしまいそうな作家さんです。


マリア観音
帰りが遅くなり、夫に浮気を疑われる美佐子。
実際、他の人間のことを考えて時間を忘れてしまった・・・。


悪くはないんだけど、あまり理解できなかった。
捨てられても母は大事ってこと??


預け物
思い描いた家庭が作れず不満の京子のもとに、
昔の友人から電話がかかってきた。
彼女に会う前に、別の友人に預けてある「絵」を取り返さなければ・・・。


ブラックなお話ですね。ある意味ギャグ。
ブラックユーモアってやつなのかな。
マリア観音の次に入っているので「?????」て感じでした。
自分の解釈が違うのかなぁと思ったり。

この短編集はどうも統一感がないので、多分間違っていないはずですが
短編とはいえ、一冊の本に収めるならこういったことも考えてほしいですね


追憶列車
戦時中、ベルリンに避難(?)するため列車に乗る15歳の少年。
そこで16歳の少女に出会い、良い雰囲気になるが・・・。


読み終えて、はぁと最初は思いました。
その一瞬後に切なーーーと思いました。
少女がユダヤ人男性に冷たくしていた理由、少年に積極的だった理由、
なかなか列車に乗らなかった理由が・・・

表題作が気に入るって意外と珍しいことです。私にしちゃ。
でも長編だったら・・・と思わなくもない。


虜囚の寺
これはよくわからなかった。
どんな話なのかがそもそもわからない
わからなかったので、他の書評ブログさんを拝見させていただきました。
ロジア人捕虜と、捕虜を脱走させまいとする役人の
腹の探り合いを描いている・・・とありました。

・・・ふーん。


お蝶ごろし
次郎長の嫁であるお蝶が殺された。
その少し前に再会していた半次郎が犯人とされるが・・・。


好きなんだけど、登場人物に感情移入した分後味が悪い。
お蝶は最初に殺されるとわかっていたけど、それでも・・・。
スポンサーサイト
黒百合 2009/08/14

 

著者:多島斗志之


文芸+ミステリ だそうです。
確かに、人間関係の繋がりには納得だしうまいと思ったけど、
これでミステリなのかと疑問に思いつつ読み終えてみると、
確かにミステリだ一応ね。

けど、「あぁ騙された」という爽快感なし
犯人がわかった、ミスリードもわかった、
なのにモヤモヤして読み返してしまいました。
読み返せば、自分の思い違いでないことはわかったし、
伏線が散りばめられていたことにも気づき、真相を裏付ける事実しかなかった。
読み流してたけど、ミッションスクールってのもヒントだったのね。
でも、やはりモヤモヤした気分は拭えず・・・


基本が進、香、一彦の青春小説みたいな感じなんですが、
それがめっちゃいいんです。(他のもいいけど)
私は今までこういうの苦手だと思ってたのに、めっちゃ良かったんです。

14歳の少年の、ひと夏の淡い恋の話ってだけなのに、
胸にじんわり広がって、読み終えたくないとまで思いました。


なので、このモヤモヤが心底残念で仕方ないです。
大袈裟でなく、悲しくなりました。


ただ、あるものすごく大きな伏線には納得です。
読み終えたら、これも伏線だったのね、と気づきますよ


モヤモヤがなければ、満点だったのになぁ~。
症例A 2008/12/12

 


小説としてはあまりおもしろくなかったです

統合失調症の治療の過程、精神科医の苦悩が
詳しく描かれていて、興味深い作品でした。


でも、なくてもいいような話が多すぎる気がします
はるこが出てくる側の話は丸ごとなくても
成り立つと思うんですよね・・・。
当然、はるこの側の話と、精神科医の榊の側の話の
繋がる部分も特に必要ないと思いました。

おもしろいなら良いのですが、中途半端に終わっているので、
五十嵐老人の手記が事実なのか不明のまま

だから、榊が病院に不信感を抱いた点も
なんの意味があるのかわかりません


終盤も、それまであさみは分裂病(統合失調症)なのか
境界例なのか、それとも多重人格なのかという問題に
時間をかけていたのに、一気に畳みかけるように
まとめてしまっているので、面倒になったのか
とさえ思ってしまいました。

その辺りではもう残りページが少なくなっているので、
ここからどういう結末を迎えるんだろうと不安に思っていましたが、
その不安は的中してしまいました

ラブストーリーかと呆れてしまうような終わり方で、とても不満です
正直、作者はどう閉じたらいいのかわからなくなって
こんな風にしてしまったのでは、と思います。

ラストにこだわらない方にはいいかもしれませんが、
私としてはかなり最悪な結末だと思いました。
こういう内容だからこそ、こういう結末はちょっと


少し触れられていたガリバー旅行記は興味深かったので、
読んでみたいな~と思いました













| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。