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雷の終わりの季節に 2009/12/20

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著者:恒川光太郎

 現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。
 彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。
 しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。
 姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。
 風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。
 賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。
 ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。
 風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?
 透明感あふれる筆致と、読者の魂をつかむ圧倒的な描写力。『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎、待望の受賞第一作。


長編作品です。
この世界観で長編なんて大丈夫かと思いますが、意外と大丈夫でした

やっぱり恒川さんの描く世界観スキ
この世界観に浸るだけでも楽しいのですが、雷の季節に人が消えていく穏。
どうして消えるのか、どこへ消えるのか、そういう不思議について考えるのもワクワクします


でも、半分が過ぎた頃からちょっと雑な感じがしました。
ワクワクも激減
やっぱり長編だからかな~

姉の失踪の真相、正直「しょぼっ」って思っちゃいました


最後もあまり好きじゃないです。
そういえば賢也は犯罪者ということで追われてたんだっけ。
ラストでえとなって思い出しました。
忘れてた私も悪いけど、途中からそういったことが書かれておらず、
解決法なども模索せずに終わるので、突然な感じがしました。

そしてやはり短編・中編のほうがいいんじゃないかなーと思ったりも。
やっぱりこういう世界観のお話は、細かい話はいらないと思うのです。
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秋の牢獄 2009/12/14

 

著者:恒川光太郎

 十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。
 毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。
 朝になればすべてがリセットされ、再び十一月七日が始まる。
 彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。
 この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか―。
 まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる文体。
 心地良さに導かれて読み進んでいくにつれて、思いもかけない物語の激流に巻き込まれる―。
 数千ページを費やした書物にも引けを取らない、物語る力の凄まじさ。
 圧倒的な多幸感と究極の絶望とを同時に描き出す、新鋭・恒川光太郎の珠玉の作品集。 



この作品が恒川さん初という方なら十分楽しめると思います。
でも、夜市・草祭を読んだ私としては、どの作品も物足りないです。
不思議で幻想的な世界観が好きだったのに、それが感じられなかったのが残念。


秋の牢獄
同じ日を繰り返すという、ありがちな設定なのに斬新です。
でも普通。期待しすぎたのもあると思いますが

同じ日を繰り返すという非現実ではありますが、
一応設定は普通の日本と。

そのためか、過去読んだ2冊にあったような幻想的な世界観はなし。
物足りなかったです。


神家没落
一人きりでは外に出られないという不思議な家に閉じ込められた男。
人を中に入れるためカフェをオープンし、外に出ることに成功する。
しかし人選を誤ったような気がして、再びあの家を尋ねるが・・・。


秋の牢獄より、こっちのほうがイメージ的に秋っぽかったです。
なかなかおもしろい設定でしたが、やっぱりイマイチ。
普通の人間の殺人鬼が出てくるなど、幻想世界というよりは現実の怖さのほうが強く出ていた気がします。

幻は夜に成長する
不思議な能力を持った祖母と暮らす少女。
しかし家が燃やされ、祖母は行方がわからなくなる。
そして祖母だと思っていた人は祖母ではなく、自分が4ヶ月前に行方不明になっていたことを知る――。


これが一番良かった。一番不思議。幻想的ではないけど。
終わりが始まりというラストが好きです。

でも、まぁまぁいいのに、どこがどういう風にいいのかとか、
そういうのは別にないなぁ・・・
現在の少女の設定が違うものだったら・・・と思います。
夜市 2009/09/16

 

著者:恒川光太郎


日本ホラー小説大賞受賞作。
ホラー小説と聞くと手に取らない人が多いんじゃないかな。
この肩書きはある意味不要なものかもしれない。
怖くないので、安心してください(笑
逆にホラー大好きで怖いの期待しちゃうとガッカリするかも。


個人的には草祭より好きです。
ホントにすばらしかった大好きです。

2作品のどちらにも言えることですが、幻想世界なのに
情景が頭の中に常に浮かんでいます


夜市
何でも売っている不思議な市場「夜市」。
幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。
野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた。
今度は弟を買い戻すため、いずみを誘って再び夜市へ・・・


しょっぱなから抜群の雰囲気かもし出してます
弟を買い戻すために夜市へ来た祐司。
以前は、お金の代わりに弟を差し出して才能を買った。
夜市は、何かを買わない限り出ることは叶わない。
一緒に連れて行ったいずみはお金を持っていない。

ということは・・・
と、安易な想像しかできなかった私ですが、そんな単純なものじゃないです。
すごい構成力だわ~
設定もうまく生かされていて、無駄がないです。
凹に凸がぴったりハマるようにしっくり来ます。

ずっと感じていた物悲しさとこの結末がマッチしまくりでした


風の古道
幼い頃に迷い込んだ不思議な道。
親友のカズキと共に再び入り込むが、本来は神々の通り道。特殊な人間しか入れない道だった。
迷い慌てる二人は、レンという男に助けられる。


こちらは最初は間延びしたような締まりのない感じで微妙~
と思いながら読んでたんですが、すぐハマりました(笑
最終的には夜市より好きになっていたかも。

重要でないと思っていた出来事が、進むにつれて繋がって繋がって切ない話が完成していきます。
話の運び方に興奮しました
淡々として、山場でさえ盛り上がりはないんですけどね(笑













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