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ありがと。 2010/08/29

 ★+


恋愛、仕事、友情…生きていくことはとても苦しかったり、
切なかったり、つらかったり。
でも、そんなときに、あなたを支えてくれるかけがえのない宝ものはありませんか?
誰に感謝するわけではないけれど、誰かに「ありがと。」と
言いたくなるような出会いの物語、12編。



個々の感想は大変なので、今回はやりません~

一番好きだったのは、加納朋子さんのモノレールねこ。
加納さんってあまり好きな作家さんではないのだけど、この中では群を抜いてました。
ミステリ以外だったら好きになれるのかも・・・と思ったりして。

次いで良かったのはしをんさん。しをんさんはさすが素敵。
素敵だけど好みと若干ズレていたかなと。


他はまぁまぁか、おもしろくないかです。
初めて読んだ作家さんが多々いますが、あえてその著者の作品を選んで
読みたいと思う人は一人もいませんでした。


タイトルである「ありがと。」という言葉とは全然関係ないものが多すぎです。
ありがと。ではなくてもサブタイトルの『あの頃の宝物12編』にハマるもの、
それにすらあてはまると思えないものなどもありました。

この本を編纂するために書かれた作品ではないのかな~。


町が雪白に覆われたなら/狗飼恭子
モノレールねこ/加納朋子
賢者のオークション/久美沙織
窓の下には/近藤史恵
ルージュ/島村洋子
シンメトリーライフ/中上紀
光の毛布/中山可穂
アメリカを連れて/藤野千夜
愛は、ダイヤモンドじゃない。/前川麻子
骨片/三浦しをん
届いた絵本/光原百合
プリビアス・ライフ/横森理香
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嘘つき。 2010/08/28




本当は、嘘なんてつきたくない。だけど―。
誰かを大切に思うあまりに、ついてしまった嘘。
そんな“やさしさ”から零れ落ちてしまった「嘘」が、
10人の作家たちによって、小さな物語になりました。
ビターで切ない、だけど心があったかくなる十話。



おはよう/西加奈子 ★★★
お互い一目ぼれし合い、その日から同棲し始めた二人。
でも、彼女は「おはよう」などという挨拶をすることがなかった。その理由とは?

関西弁の語り口は好き。でも内容は普通。
何が悪いのかよくわからないけど、挨拶をしない理由とか、言われてもピンと来なかった。


この世のすべての不幸から/豊島ミホ ★★+
生まれた妹は目を背けたくなるほどのブスだった。
整形美人で、辛い過去を送った母は、娘に同じ想いをさせるのが辛くて失踪する。
父と祖母と僕で、妹を蔵に閉じ込め、世話をすることになる。


設定がありえないよなぁ。
何年経っても直視できないほどのブスの兄である「僕」はブサイクじゃないのかな。
ていうか父親何してんねんって感じ。
息子に全部押し付けてるようにしか見えなかった。

親はいつか死ぬんだし、いつまでもこんな暮らしができるわけない。
世間を知らない妹は、今後どうやって暮らして行くのか。

つまらないわけではないけど、この本の趣旨である「優しい嘘」ではないですね。
残酷すぎる。


フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン/竹内真 ★★
転校した小学校で同じクラスになったソラは、月に土地を持っているという。
その後、また転校して離れるが、不思議な縁で二人は何度も再会する


読みやすいのだけは良かったけど内容は、だから?って感じです。
それにこれって「嘘」かなぁ。お茶目な冗談だと思うんだけど。
最後までなんか微妙だし、中途半端な感じ。


木漏れ陽色の酒/光原百合 ★★+
「マノミ」という実で作った酒を飲むと、どんな病も治してくれる代償として、
最愛のものの記憶だけを失ってしまう。
そんな実を祖父から受け継いだ に、ある夫婦がマノミを求めて訪ねて来た。


話としては、嫌いじゃないです。
でも最愛のものの記憶だけを失うというのは、あまりにもご都合主義のように思う。
子供向けの御伽噺だったら許せる設定だけど、大人向けの話としてはどうかと。

それから、なぜかお客である男に恋をした理由も意味もわかんない。


ダイヤモンドリリー/佐藤真由美 ★★★+
母親の親友・美帆子ちゃんのことが大好きなミナト。
美帆子ちゃんには恋人がいて、プロポーズを待っているらしいけれど、
ミナトは彼氏のほうに別れる気持ちがあることを知ってしまう。
大好きな美帆子ちゃんを悲しませたくないミナトは、
恋人が「ダイヤを贈ると言っていたよ」と嘘を吐いてしまう。


これはとても温かいお話でした
初恋の美帆子のために嘘を吐いてしまった優しい気持ちがすごく伝わってきます。
自分の好きな子との約束を破ってまで、嘘を吐いたことを謝りに行くミナト。
キュンとした

でも、美帆子の恋人はアホか
子供に二股かけてるなんて話すなよ
とはいえ、また読んでみたい作家さん。


あの空の向こうに/三崎亜記 ★+
偉大なるKという人物により「ある爆弾」で滅ぼされかけた国で生きる人たち。
最近、隣の国で爆弾による後遺症の特効薬ができたことを噂に聞き、
それに一縷の望みをかけて生き続ける。しかし、その真相は――


どの作品もこのアンソロジーに合わせて作ったんだろうけど、
この作品は、「この本に合わせて考えた」とはっきりわかってしまう、そんな結末でした。

【となり町戦争】で私を震撼させた(悪い意味)三崎さん、これも無理でした。


やさしい本音/中島たい子 
小さな嘘ばかり吐く自分と、嘘の吐けない恋人。
元カノとヨリを戻すのではと心配しつつ、本音を言えずにいる。


こういうの大嫌いです。美容室で痒いところがあるのに言えないとか、
買い物中に自分のなのにプレゼントと言ってしまうとか、
いちいち気にしてる主人公が鬱陶しい。

そんでもって彼氏の「誤解させた」真相も語られず、イライラしかしない。


象の回廊/中上紀 
旅の途中でTと共に出会い、その後もずっと友達でい続ける美咲とケイ。
美咲はTに好意を抱いていて、ケイもそうであることを知っていた。
お互い結婚した数年後、あの旅の日に起きたことを知る。


これも大嫌い。なんか無理して比喩を考え出して書いたような不自然さ。
そ二人の友情も別に感動しない。
要するに、お互い尻軽だったってだけのように思う。


きっとね。/井上荒野 ★+
ゲイカップルの誠一と勝夫。
誠一は母親の看病で帰郷して、帰ってくると言いながら帰って来ない。
誠一のいない間、浮気し続ける勝夫。
何度も電話をかけるが、もう帰ってこないことに気づいている。


勝夫がなんか嫌いでした。
でも、他のゲイ仲間?も、誠一が帰ってこないと知りながら、
そのことに触れないのが優しいなーと思いました。
誠一の嘘は優しいんじゃなくて、卑怯だと思うなぁ。


やさしいうそ/華恵 ★★★
同居していた恋人が出て行き、落ち込む母親を心配するイズル。
そんな母親に構う、「完璧」な京子さん。
イズルは母親の恋人の本当の顔、完璧な京子さんの本当の顔を知る。


イズル優しい~
京子さんは、きっとイズルのおかげで肩の力が抜けたと思う。
でも、母親に関しては、中途半端かな、と思いました。
全体的には好きなんだけど。
蝦蟇倉市事件2 2010/07/13




海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。
この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。
マンション、レストラン、港に神社、美術館。
卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。
舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている─。
様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!
今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。



米澤さんの短編が入っていたので手に取りました


さくら炎上/北山猛邦 ★★
唯一の友人が殺人を犯す場面を目撃した主人公。
友人のために犯行を隠蔽しようと死体を隠すが、
毎回死体が移動された状態で発見される。

これは何がしたいのって感じです。感動させたいんでしょうか?
あんな動機で連続して人を殺すおぞましい友人なんかいらんだろ~。
まぁ蝦蟇倉市だから、マヒされてるんだろうけど・・・。

それに、埋めた死体が掘り返されているのに、その件については
触れられてないの変だよー。

さくら炎上ってタイトルも意味不明。


毒入りローストビーフ事件/桜坂洋 ★★★
大学時代の友人4人が集まって会食中、一人が殺された。
容疑者は他の3人と考えて間違いない。
容疑者である3人は、誰が犯人なのか推論し合う。
やがて、3人全員に殺害動機があることが判明する。


罪のなすり合いではなく、割りと淡々と推理を披露しあっているのが奇妙。
動機が全員にあることが判明し、誰が犯人なんだろうとワクワクしながら
ページをめくると、最後のページだった。
まさかの犯人わからず終いオチかよと思ったけど、こういうオチかなら許す

奇妙な容疑者3人がマイペースだからこそ引き立つ秀逸なオチだと思います
オチまではそんなにおもしろくはないんだけど(笑


密室の本─真知博士五十番目の事件/村崎友 ★★
恋人は古書、それもミステリ小説のコレクター。
その恋人に、先輩が貴重な本を無料で譲ると言う。
ただし、「自分が用意した謎を解くことができれば」という条件つき。
翌日、恋人と共に先輩宅へ向かうが、先輩は死んでいた。
先輩が遺した謎とはなんなのか、先輩を殺したのは誰なのか――。


移動した本の謎などはまぁまぁおもしろかった。
でも、殺人の動機がちょっとありえない。
しかも真知博士の推理もありえない。

どうやら1巻に収録された話とリンクしているらしいですね。


観客席からの眺め/越谷オサム 
生徒に慕われていた教師が殺された。
しかし事件の多いこの街では、嘆くよりも事件に嬉々する者のほうが多い。
それを嘆き、教師に恋していた片思いの相手に想いを馳せる主人公。


これは絶対無理がある。気づかれないわけないじゃん。
絶対無理。アホらしい。


消えた左腕事件/秋月涼介 
左腕が切り取られていた遺体。
容疑者は防犯カメラに映っているはずだが、犯行に要する時間や、
切り取られた左腕を持ち去ることができないことから、捜査は難航する。


またつんまらねぇオチ
しかも、なんとなくこの人が犯人っぽいって予想つくんですよね。


ナイフを失われた思い出の中/米澤穂信 ★★★
姪を殺した17歳の少年。殺害現場を見られており、本人も殺害を認めている。
しかし、目撃情報では服がはだけた状態で刺したことになっているが、
致命傷となった傷には服の繊維が検出されるという矛盾が生じていた。


さすが米澤さん。短編でも素晴らしい。突出してうまいです。
ただ、この作品集に入っている作品として考えると、少しマイナス評価です。
蝦蟇倉市という地名を無理やり使っているだけな気がするので、
こういう縛りのある短編集には参加しないほうがいいかと。













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