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氷の華 2009/10/31

 

著者:天野節子

 専業主婦の恭子は、夫の子供を身篭ったという不倫相手を毒殺する。
 だが、何日過ぎても被害者が妊娠していたという事実は報道されない。
 殺したのは本当に夫の愛人だったのか。
 嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子は、
 自らが殺めた女の正体を探り始める。
 そして、彼女を執拗に追うベテラン刑事・戸田との壮絶な闘いが始まる。


全体的に古臭い印象です。
2006年に書かれた作品のようですが、携帯などがなければ昭和のものかと思います。

話の覆し方などは上手だと思うのですが、話の発端からしてアラだらけです。

最初からほぼわかることなのでネタバレではないと思うのですが、一応伏せ字。
「人を操って人を殺させる」って・・・
あまりにも危険すぎる賭けです。
恭子が殺意を持たなかったらどうするんでしょう
住所まで書いてあれば電話番号が調べられるかもしれないし、
登録してなくても行って話をつけてくる場合だってある。
プライドの高い恭子なら、手切れ金持参で会いに行く可能性のほうが高くない
そして相手が知らないと言って秘密を話したら一貫の終わり。
なので、こんな危険な手を使うことは絶対にありえないと思う。
そして録音可能な電話をしてくることも、挙句留守電使うことも絶対ありえない


はっきり言って人を操って殺人を犯させると言う話は、
どんな作家さんでもおもしろく書けないと思います。だって無理だもん。


でも、ずっと「ありえない」と思って読んでいたので面白みに欠けたし、
昭和の匂いに違和感を覚えながらも、一気に読めるのはなかなかすごい
話が二転三転するので先が気になって仕方なかったです。

それに途中までは話し方が気持ち悪くて嫌いだった恭子も、
最後のほうは完全に応援しちゃってました。


けどな~、最後、残念。昭和臭い結末でした。

また、恭子に夫への愛は感じず、子供を切実に願っていたとは思えません。
6年も不妊治療をしたのだから当然ということなのでしょうけど、
その事実を短い文章で書かれただけではちっとも伝わってこないので、
動機が弱すぎると思いました。


あと個人的に、プロローグがどう繋がるのか楽しみにしていたので、
あっけない伏線だったというだけのことに肩透かしを食らった気分です。。。
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きみの友だち 2009/10/29

 

著者:重松清


 頭がよくてちょっと意地悪な恵美ちゃんと、何をやってもぐずな由香ちゃんは、
 ある事故が起きてから誰とも付き合わなくなった。
 勉強もスポーツも抜群でライバル同士だったブンちゃんとモトくんは、
 あることがきっかけで全然チグハグになった。
 それでも……衝突や痛みや喪失を乗りこえて輝く「友だちという関係」を描く最高傑作。 


連作短編集です。
また泣かせてくれるね重松さん・・・。
「花いちもんめ」で号泣しました。この短編だけで2~3回鼻かみました(笑
感情移入しまくっちゃったんですなぜか。
この話の前にいくつかの短編があって、仕上げがこれでは泣きますって


重松さんって中学生くらいを書くのが抜群にうまいのではないでしょうか。
以前良いと思った青い鳥も中学生を書いたものだし。


花いちもんめで号泣して、あ~もう一篇あるのか~、と・・・これが蛇足過ぎる・・・。
最後の話は後日譚なのですが・・・本当に蛇足。軽っ
全然おもしろくもないし。余計すぎる。どうでもいい。
しかも何フィクションの中のフィクションだと
盛り上がった気持ちが急速に萎んでゆくぅ~~~

つまり、フィクションの中で実在する人物を元にして書いたフィクションってこと。
萎えるぅ~~~~~

二人称なところがいいな、って思っていたのに、
これじゃなんで二人称にしたの?って思ってしまいました。
本当に本当に本当の蛇足だったので、読まなかったことにします。
氷点 2009/10/28

  

著者:三浦綾子


 啓造の娘ルリ子が殺されたとき、妻の夏枝は村井と密会していた。
 そしてその後も逢っていたと知った啓造は、妻への復讐に、
 ルリ子を殺した佐石の娘をそれと知らせず妻に育てさせることにした。 
 しかしその後、妻も息子もその秘密を知ってしまう。  


古い本って苦手です。
時代背景がイマイチわからないからモヤモヤするし、展開がしょぼかったり、
ありえねーって突っ込んでしまうことが多々あるから。
でもこれはハマッてしまいました
モヤモヤもあったし、しょぼい展開もあり、突っ込みどころも満載なのに、
なぜかおもしろかったです。
オチが最初からわかるくらい、先の読める展開の連続なのに、
それもあまりマイナスと思いませんでした。


陽子がありえないほど良い子ちゃんなのも、
周りが意地の悪いやつらばっかりだからあまり気になりません(笑
というか、嫉妬で積み上げられた物語なので、
このくらいでないと逆にきついのかもしれませんね。

↑のあらすじだけでわかると思いますが、最初っから醜い嫉妬で始まっています。
嫉妬って人をこんなにも意地悪にさせるのか~としみじみ思いました。
でも意地悪なのが中途半端で一貫していないのはなぜ??
妻はそもそも不貞行為はなかったしね。


とても残念なのは心理描写が下手くそなこと。
心の変化が全然描けていないのがもったいないです。

あとラストが唐突過ぎるというか・・・
続きがあると思ってページめくったらなかったのでショックでした。
続編も買ってあるので、近々読みたいと思います。
椿山課長の七日間 2009/10/25

 
 
著者:浅田次郎



やり残したことが多すぎる。このまま“成仏”するわけにはいかない。
突然死した冴えない中年課長は、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った。




映画は以前観ました。
映画のほうがおもしろかったです。
やっぱり小説だと、安易な部分が目立ってしまいますね。
見知らぬ他人に対して、こういう展開にはならないだろ
と突っ込んでしまいました。


半分くらいまではさすがに読みやすく、
長い割りに早く終わりそうな予感がしてたんですが、
半分過ぎた辺りで飽きてしまって・・・


結末も映画のようにすっきり終わってくれたら良かったのですが。
不連続の世界 2009/10/24

 +

著者:恩田陸



音楽ディレクター塚崎多聞のフランス人の妻ジャンヌが突然、里帰りし、
そのまま音信不通になって、そろそろ1年になろうとしていた…。
「月の裏側」の塚崎多聞、再登場。詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。



月の裏側は読んでないんですが、読んでなくても大丈夫なはず
と思って図書館から借りてきました。
ホラーとありましたが恩田さんに恐怖はかけないような気がしたし。何となく。

実際まったく怖くなかったです。
「日常の謎」をホラー調に仕立てただけとしか思えないです


主人公が中年ということに驚きました
仕事してるのわかってるのに、学生のような印象しかないです。
あと友人のキャリアウーマンもバリキャリの癖に暇人にしか見えない。
なんか意味のないことだらけだなぁと思いました
わざとだとは思うのですが、私には合いません


木守り男
時々出会う、放送作家をしている先輩。
先輩の見る奇妙な夢と、先輩が呟いた「コモリオトコ」とは。


しょっぱなから非常~につまらない。
短編なので読むのにそう苦労はしなかったけど、
無理やりホラーを押し出そうとしている感じ。
雰囲気も全然ホラーじゃないし、下手なのか・・・と思ってしまった。


悪魔を憐れむ歌
「山の音」という曲を聴いて死んだ人間がいると言う噂を聞いた多聞。
その真相を確かめに行くが、歌手は行方不明だった。


これも無理やりホラー調にしていて、最後まで読んで損した気分になった。
途中まではまぁまぁおもしろかったんだけど、こんなオチ・・・。
作中に出てくる「暗い日曜日」をドキドキしながら、
家族には聴かせないようこっそり聴いてみたけど、全然死にたくなりませんでした(笑


幻影キネマ
多聞がプロデュースしたバンドのミュージッククリップを作るため、
メンバーの1人の故郷でもある、映画の撮影が多いO市へ入る。
そのメンバーは自分が映画の撮影を見てしまうと不幸が起きると怯える。


※ネタバレ
夢オチのようなオチは嫌いだけど、これはそんなに気にならず、楽しめた。
傷の件が思い込みだったってのはちょっとひどいと思ったけど。

子供の頃のトラウマがもたらした暗鬼・・・はぁ、切ない。

砂丘ピクニック
友人が翻訳した本の中の「砂丘が消えた謎」と、
多聞が行った作家の記念館で消えた男の謎の真相は。


これもやっぱり結末に不満。
砂丘が消えた話は納得のいくものではない(本書くなよ笑)。
消えた男は最初から興味がなかったのでどうでもいい。



夜明けのガスパール
香川へ向かう夜行列車の中で友人たちと怪談話をする多聞。
妻のジャンヌが行方不明になって約1年。
時折送られてくる写真と、無言電話の意味は。


オチ以外良かったのに・・・
私はこういうオチ嫌いなんだってば
驚きはあるかもしれないけど、私は「やめてーーー」と心の中で叫んでいた
グッと来なくもなかったけど、私としては不満が残りました。
ローワンと魔法の地図 2009/10/22

 

著者:エミリー・ロッダ  さくまゆみこ訳



リンの村を流れる川が、かれてしまった。
このままでは家畜のバクシャーもみんなも、生きてはいけない。
水をとりもどすために、竜が住むといわれる山の頂きめざして、腕じまんの者たちが旅立った。
たよりになるのは、魔法をかけられた地図だけ。
クモの扉、底なし沼、そして恐ろしい竜との対決…。
謎めいた6行の詞を解きあかさなければ、みんなの命が危ない。



子ども向けの簡単な本。だけど大人も楽しめるファンタジーだと思いました。
単純なので突っ込みどころはあるんだけど、不思議と気になりません


弱虫で何をしても他人より劣り、村人からバカにされるローワン。
魔法をかけられた地図のせいで旅の仲間に加わることに。
そうたくましくなるわけではないんだけど、
いつも勇気ある選択をするとローワンを心から応援したいと思えます


おもしろすぎて読むのをやめられないってことはないんだけど、
ほんわか・のんびりした気持ちで読める一冊だと思います。
短いので、のんびり読んでもすぐ終わるところもいいです。


最後は弱虫だったローワンがみんなに認めてもらえ、
思わず泣いてしまいそうでした。

挿絵もとてもいい

シリーズ物なので続きも楽しみです
処刑前夜 2009/10/21

 

著者:メアリーW.ウォーカー


テキサスの岩山とコロラドの清流を背景に聳えるマクファーランド邸。
だがこの豪邸は呪われていた。
前妻の死に続く二度めの妻と住込みの青年の変死。
犯人と思われた男が逮捕されてからも奇怪な事件は続く、真犯人は他にいたのか。
犯罪記者モリーの決死の努力にも拘らず犯人処刑の時は刻々と迫ってきた。



な~んか惜しい本でした。
題材は興味深いのですが、主人公のモリーが邪魔をする・・・。
なんとなく好きでないタイプなので、ちょくちょく挟まれるどうでもいい話のせいで勢いが殺がれてしまいました。

モリーの話がなければもっと楽しめたと思うので残念です。
モリーが娘の人生を思い通りにしようと計画しているなんてことが
サラ~ッと書かれていたのですが、これってアメリカでは普通なのか
一生独身でいさせようだなんてドン引きなんですけど。


モリーとその周囲を取り巻く人間関係、絶対いらないと思います。
娘のこともそうだし、男性関係も。
ほぼ無駄なので、勢いを加速するだけにしてほしかったなぁ。
私がモリーを好きになれなかったから思うだけかもしれないけど。


最後もちょっとあっけらかんとしたラストで少し残念でした。
悪いわけじゃないんだけど、動機が弱いような気がして。
露の玉垣 2009/10/17

 +

著者:乙川優三郎


以前読んだアンソロジーがきっかけで気になっていた作家さんです。
以前は時代小説を全く読まなかった私でも名前は知っているので、
きっとかなり有名な方なのでしょう。

大火や洪水、旱魃に見舞われ、藩の財政は常に逼迫していた。
国を思いながら一度の過ちで追放の身となった忠臣の決意、
子宝に恵まれずに離縁された主家の女を見舞う下僕の情。
困難に立ち向かう者もいれば、押しつぶされる者もいた…。
儚い家臣の運命と武家社会の実像を描く連作短篇集。



元々苦手な時代物。
宮部さんをきっかけにハマりましたが・・・これはダメでした
この作品が悪いのではなく、苦手分野のようです。

読み終えたときにはいい話だったなぁと思うし、
人の心がよく描けていると思うんですが、それまでがきついです。


私は時代物は長屋を舞台にしたものじゃないと合わないのかも。


乙路
新しい命
きのう玉蔭
晩秋
静かな川
異人の家
宿敵
遠い松原
犯人に告ぐ 2009/10/17

 

著者:雫井脩介

連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。
史上初の、劇場型捜査が始まる。


全てにおいてスッキリ終わってくれて良かったです

ただしこれをミステリーと思って読むのは間違いです。
2つの児童誘拐殺害事件はあくまで巻島を語るためのもの。
事件に重きを置いていません。

どちらの事件の犯人もやけにあっさり片付いてしまいます。
特に「ワシ」の事件に関してはあっさりしすぎでわかりにくかった程。

なので事件のほうを重要視しながら読むとガッカリすると思います。
私は巻島とその周辺に重きを置いて読んでいたので満足ですが。


個人的に一番盛り上がったのはvs植草です。
植草は上司なのに性格が歪んで捜査の邪魔をして最悪なやつ
巻島も随分大人気ないことしてますが、それでもよっしゃー
って思いました(笑


最後はなんだか急にチープな展開でそのまま終わってしまうのが
ちょっと残念な気もしますが、それでも爽快な気分で終わってくれました
この島でいちばん高いところ 2009/10/13

 

著者:近藤史恵

「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」
夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。
無人島に渡った彼女らは、砂浜の美しさに酔いしれるあまり帰りの船に乗り遅れ、その島で一晩過ごすことに。
ところが、島にはもう一人、男が潜んでいた!
―理不尽な体験を通し、少女から大人に変わる瞬間を瑞々しい感性で描く傑作ミステリー。


何が書きたいのかよくわかりませんでした。

無人島に取り残され、友人が一人いなくなり、一人殺され・・・
というサイコサスペンス的な設定にも関わらず怖くない。

葛葉が「私のせいなの!」なんて言い出したときには
どんなどんでん返しがとワクワクさせられましたが、
まったく意味がわかりませんでした。
なんでアナタのせいなの・・・

終盤の展開も納得いきません。
戦略としては、捨て身の辛い選択として理解できますが・・・
葛葉よ・・・もっと早く助けろよ・・・。


不安定な少女の内面もなんだか中途半端だったし。
登場人物減らして深くしたほうが良かったんじゃないでしょうか。
英雄の書 2009/10/12

  

著者:宮部みゆき

お兄ちゃんが人を刺すなんて・・・。<英雄>に取り憑かれた兄を救うため友理子は物語の世界へと旅立った。
毎日新聞連載、宮部みゆきのファンタジー最新刊!


いや~、信じられません
宮部さんの本でこんなにも退屈を味わうとは。

最初の1ページからおもしろくなくて、キツかったです。
ユリコのキャラも好きじゃないし。


上巻はなんとかちゃんと読んだけど、下巻は無理・・・。
不死身の兵士の話がおもしろかったので、
期待が高まったんですが、話が終わると一気にまたつまらなくなって。

結局斜め読みしてなにか話に変化がありそうな部分だけちゃんと読むという感じになってしまいました

でも何がどうつまらないかってのがよくわかりません
無駄に長いとは思うけど、宮部さんの長編って基本的に無駄が多いし・・・。


唯一ここが気に入らないってのは犯罪を軽く扱ってること。
兄が人を殺したのに、理由があるならしょうがないと言う小学生。
それが家族愛だみたいになってるんです。

実際どうなのかわからないけど、犯罪者の家族に的をあてた本をいくつか読んだ私としては、キレイ事にしか思えないのです。

下巻でその考えが変わるかと思いきや、
人を殺した事実はほぼ無視され、ユリコの考えが変わらないまま終わりました。
(これが変わったとしてもおもしろくなかったです。)
宮部さん、なんでこんな設定にしたんだろう・・・。


そういえば宮部さんのファンタジーって初めてかもしれません。
他のもあんまりおもしろくないのかなぁ。
鬼流殺生祭 2009/10/09

 

著者:貫井徳郎

維新の騒擾燻る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。
被害者の友人で公家の三男坊九条惟親は事件解決を依頼されるが、
容疑者、動機、殺害方法、全て不明。
調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。
困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚に助言を求めるが…。
卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。


貫井さんらしくないな~と思いました。
探偵がいるけどヘッポコで、相談していた相手が解決してくれるという、
まぁお約束な推理小説です。


明治の雰囲気は出てたと思います。情景がすっと浮かんでくる。
でも、やっぱり今までの貫井さんとは違う感じ。

今までは、おもしろいかどうかは別としても
話に引き込まれてしまうのが貫井さんの書く文章なのです。
でも、これにはそれがなかったです。

私の好むタイプのミステリではなかったので、そのせいもあるかもですが。
トリック云々のミステリは好みではないので。
自分で考えようとか、そういう気一切起こらないんですよね・・・
なので謎解きでもふぅ~ん、くらいの感情しか湧かないですし。

こういうミステリが好きな人にはいいかもしれません。


なぜ近親婚をするのか、その理由はなるほど~って思いました
臨場 2009/10/07

 

著者:横山秀夫



臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。捜査一課調査官・倉石義男は死者からのメッセージを的確に掴み取る。誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、また、殺人の見立てを「事件性なし」と覆してきた。人呼んで『終身検死官』―。組織に与せず、己の道を貫く男の生き様を、ストイックに描いた傑作警察小説集。全八編。



ドラマは見ていませんでしたが、見ておけば良かった
おもしろそう。再放送しないかなぁ。


赤い名刺
倉石の部下である一ノ瀬の元不倫相手が首吊り死体となって発見される。
自分が疑われることを心配するあまり、自殺であってほしいと願いながら検視するが・・・。


倉石がどういう人物なのか、この一作を読めばわかりますね。
ハードボイルドかっこいい女たらしが玉にキズ。

不倫相手、既婚者に言い寄ってきたことから嫌な女~と思ってたけど、
本当に一ノ瀬のこと好きだったのかと思うとちょっと切ないですね。
一ノ瀬が逃げ切ろうとしなくて良かった。


眼前の密室
事件の経過を聞くために刑事の家を見張っていた新聞記者が、
少し離れた隙に刑事の妻が殺された。
記者は離れる前に密室を作っていたが、それ以前に出入りしていた人間は犯人ではありえない。


これはあんまりよくわからなかったなぁ。
ややこしく読み返したりするのが面倒だった。(読解力のない私が悪いんだけど)
動機とかスズムシとかもあんまり。
倉石あんまり活躍してる印象もないし。


鉢植えの女
W不倫の末無理心中したと見られる男女の検視を、
倉石からの「卒業試験」と思って取り組む一ノ瀬。
一方でダイイングメッセージを残して死んでいる男が発見される。
その現場に先に着いた倉石を敵視する高嶋は、倉石の能力を試そうとする。


このダイイングメッセージ、すごい
よく考えたなぁ。



定年を迎える小松崎のもとに13年前から送られ続けていたハガキが去年から途絶えた。
差出人は不明。住所には「霧山郡」とだけ記されている。
亡くなったのだと思いつつ倉石に相談してみると、
去年霧山郡で亡くなった77歳の老婆がいることが判明する。


これはやけにあっさり事件が解決しちゃって、番外編のように感じました。
じんわりくる話です。涙うるうるでした
小松崎の人柄がいいのがねぇ・・・反則



司法研修生の女性が自殺した。
彼女に想いを寄せていた三沢と浮島は自分のせいではと動揺する。
彼女が自殺した理由とは・・・。


これだけ終わりが自殺した斎田視点で解決してます。
つまり捜査によってわかったことではなく、ちょっと異色。
かわいそうだけど、なんだかなぁと思いました。


真夜中の調書
DNA一致、容疑者の自供も取れ、殺人事件をスピード解決した佐倉。
しかし倉石は「DNAをちゃんとやれ」と連絡をよこした。


両親の血液型からは生まれるはずのない血液型で生まれてくることがある・・・初めて知った。
これは切ないよなぁ・・・。
DNA鑑定のない時代、血液型が違ったら真っ先に浮気を疑うよね。
仕方ないだけに、みんなかわいそう


黒星
男と別れたばかりの婦警のもとに、昔同じ男を取り合った同期の春江から電話がかかってくる。
その翌日、その同期が自殺した。
自殺に間違いないと思われるが、倉石は他殺と報告、捜査が始まる。


「部下だからだ」
うをーーーカッコいい
一月の部下のためにここまでする人はいないだろうけど、かっこええです。


十七年蝉
不良上がりで警官になった永嶋は、16歳のときに亡くした恋人を忘れられずにいる。
そんな中、高校生射殺事件が発生。
17年周期で発生する類似事件と今回の事件はどう繋がるのか。


ストーリーは好き。
でも、永嶋を自分の下(?)に引っ張ってきた理由がわかりません。
16のときの恋人の父親を探せってことだよね?
よくわからなかったんですが。
男と女だしそこまで似てるはずがなく、見つけるのは無理だと思うんですが

それと突然の倉石の深刻な病気発覚・・・?
「続編はないよ」と作者が訴えかけているような不自然さを感じました。
最悪のはじまり 2009/10/06

 

著者:レモニー・スニケット


世にも不幸なできごとシリーズの一巻です。
映画はちーっともおもしろくなかったけど、
なぜか原作にはちょっと興味があったので読んでみました。

10年くらい前のものなんですね。
もっと古いのかと思ってた。


最初は映画の場面や俳優達がチラついておもしろくなかったんですが、
後半はだんだん浮かばなくなって純粋に物語として読めました。

映画のように第三者が語っているような形で進むんだけど、これが良かったです。
(映画ではこの手法が気に入らなかった気がしたけど)
子供には難しいと思われる言葉にいちいち説明が入ったりするので、
好みは分かれそうですが私はこれが好きでした。


ハッピーエンドの物語がお好みの方には、本書はおすすめできない。
ドキドキはらはらが苦手という方も、おやめになるのが身のためだ。
なぜなら本書は、ビーチで遊ぶ三姉弟妹に、世にも恐ろしい知らせが届けられると、あとはみじめでイバラ、不幸のオンパレードだからだ。
知恵と勇気で悪の魔の手と立ち向かう子供たち。
しかし、ああ、なんたること!
その結末は…申し上げるまい。ただしもちろん、ハッピーエンドは、なしだ。


ストーリーはこの宣伝文句の通りです。
映画は結局ハッピーエンドみたいなラストでしたが、こっちは最後まで不幸。
これ児童書だから子供が読むんですよね。
そういう意味でどうかなーって思うんだけど、
私は子供の頃に読みたかったという気がしてました。


不幸まみれということで好みは分かれそうですが、
私はそうオラフ伯爵にストレスを感じなかった(映画に比べれば)ので
機会があれば続編も読んでみようと思っています。
買ってまでは読まないけど。
風紋 2009/10/05

  +

著者:乃南アサ


読む順番が違ってしまいましたが、晩鐘の前作にあたるものです。
ちなみに晩鐘より評価高めにつけましたが、
あちらはきっかけとなる事件にモヤモヤしてすっきりしなかったためで、
これより劣っているというわけではないです。


私は続きモノは刊行順に読みたいタイプなので、
晩鐘から読んでしまったことを残念に思っていたのですが、
この作品に限ってはこういう読み方も「アリ」だと思いました。

登場人物たちの七年後を知っているので、より深みを感じられたと思います。
七年後の彼らが常に頭の中にあったので、
それらを考えながら読むのはとても興味深かった。
それに私としては晩鐘がメインという気持ちが強かったので、
この事件、七年前の登場人物たちを知れたことが良かったです。

概ねのストーリーは晩鐘を読んで知っているので、
作者が隠していることもわかっているし、
どう転ぶかもわかっていて最終的にどう決着がつくのかも知っていたけど、
それでつまらないということはありませんでした。
強いて言えばミスリード的なものはいらなかったんじゃという気はしますが、
それは晩鐘を読んでいるせいかもしれません。


まゆこはやっぱりかわいそうでした。
事件に直接関係のない人の心無い言葉や態度が・・・。
どうしてまゆこを責められるのかと、怒りを通り越して悲しくなりました。


そして今回は香織にも同情しちゃいました。
元々お嬢様タイプで好かれる人ではなかったかもしれないけど、
こんな事件が起きなければ良いママでいたのかもしれない。
もちろん育児放棄は最低なことだし、その後の大輔たちを思うと
ぶん殴ってやりたくなるし、まゆこ達への態度も悪かったけど、
でもそれもこの事件が起きなければ・・・と思いました。
そしてこの後の事件、香織がしっかりしていれば防げたのかも・・・。
幻夜 2009/10/03

 +

著者:東野圭吾


白夜行の続編と言われている作品。
久々に寝る間を惜しんで読書しました。


美冬=雪穂説は私も賛成。
雪穂の名前は全く出てはきませんが、白夜行読んだ人はわかります。
もしこれでただのミスリードとかだったら、東野圭吾をプロとして認められないくらいのヒントが出てきます。
(続編があるとして、ですけど)
美冬が下品な野蛮人にしか見えませんでしたが・・・。

今回は雅也という男が美冬のあやつり人形となるのですが、
これが理解しがたいのです。
雅也にだけ見せる欲望丸出しの下品な女・美冬。
彼女のどこに魅力があるというのでしょう・・・。


そして美冬が雅也に服従させるための説得の言葉がなんとも幼稚。

美冬は自分がお金欲しいから雅也の反対を無視して結婚した。
雅也は我慢しなさい。二人の幸せのためやろ。
雅也、あたしの義姉を抱きなさい。あたしが義姉の弱みを握るために。
雅也が他の女を抱くなんて嫌やけど、あたしの結婚を雅也は我慢してくれた。
だから今度はあたしが耐えるわ。

・・・これで説得されるなんて、信じられなーい
何よりこんな女を好きでいることがありえないと思うんだけど
こんな風に言われて、なんで都合の良い人間になっていることに気づかないのか不思議で仕方ありません。
でも白夜行でも近い言葉があったような気はする・・・けど。

ちなみにこれ、お恥ずかしいですが私がカッとなったり焦ったりして
思考が回らなくなったときの理不尽発言にそっくりなんです(笑
私も魔性の女になれるのでしょーか。


亮司との会話もこんなんだったのか・・・と思いながら読みましたが、
そうでないことを願います
雅也を亮司の代わりにしたかったのかなぁと思ったりもするんですが、
この下品でアホくさい会話は亮司との間では絶対して欲しくないので。
最初から雅也は捨て駒のつもりだったんだろうなぁ。

雅也は人殺してるんだからストレートに脅せばいいのに。
頼みごと(というか命令)がないとき以外には連絡をしないなど、
なんだか詰めが甘くて不自然でした。


それと美冬が人を思い通りに動かすための言葉が多かったせいか、
あまりにも美冬に都合よく進みすぎると思いました。
どうせうまく行くんでしょ~って、緊迫感がまるでなくて。

雅也との絆が希薄な分、美冬が強欲な怪物にしか見えなかったのも残念。


読後感も最悪ですね
雅也がその場の勢いで人を殺そうとするなんて考えられないし、
なんだか安易過ぎないかなぁ。
必ずしも勧善懲悪が好きな私ではないけど、これは・・・

あんまりいいとこはないけど、夢中で読んだのでちょっとおまけしました。
2009年9月に読んだ本 2009/10/02

9月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:5877ページ

ぬしさまへぬしさまへ

読了日:09月30日 著者:畠中 恵
二進法の犬二進法の犬

読了日:09月28日 著者:花村 萬月
聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9)聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9)

読了日:09月24日 著者:倉橋 由美子
雪のひとひら (新潮文庫)雪のひとひら (新潮文庫)

読了日:09月23日 著者:ポール ギャリコ
堪忍箱堪忍箱

読了日:09月23日 著者:宮部 みゆき
ガールガール

読了日:09月21日 著者:奥田 英朗
ねこのばばねこのばば

読了日:09月20日 著者:畠中 恵
推理小説 (河出文庫)推理小説 (河出文庫)

読了日:09月19日 著者:秦 建日子
重力ピエロ重力ピエロ

読了日:09月17日 著者:伊坂 幸太郎
「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)

読了日:09月16日 著者:栗林 忠道
夜市夜市

読了日:09月15日 著者:恒川 光太郎
注文の多い料理店 (講談社青い鳥文庫―宮沢賢治童話集 (88‐1))注文の多い料理店 (講談社青い鳥文庫―宮沢賢治童話集 (88‐1))

読了日:09月15日 著者:宮沢 賢治
月の影 影の海〈下〉十二国記 (講談社文庫)月の影 影の海〈下〉十二国記 (講談社文庫)

読了日:09月14日 著者:小野 不由美
月の影 影の海〈上〉十二国記 (講談社文庫)月の影 影の海〈上〉十二国記 (講談社文庫)

読了日:09月13日 著者:小野 不由美
薄紅天女薄紅天女

読了日:09月12日 著者:荻原 規子
世話焼き長屋 (新潮文庫―人情時代小説傑作選 (い-16-97))世話焼き長屋 (新潮文庫―人情時代小説傑作選 (い-16-97))

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読書メーター



19冊も読んだなんて意外
ダラダラ読んでいたような印象があったのですが。

9月では十二国記がだんとつでおもしろかったです。
早く続きが読みたいんだけど、なかなか返却しない人がいるのです
追憶列車 2009/10/01

 +

著者:多島斗志之

この作家さんは3冊目ですが短編は初めて。
その2冊の作品と、本書のほとんどの短編を読んで思いましたが、
多島さんはオチを考えるのが苦手なのでしょうか。
オチが残念な作品が多いような・・・。

でもこの人の文章は好き。
今後もつい読んでしまいそうな作家さんです。


マリア観音
帰りが遅くなり、夫に浮気を疑われる美佐子。
実際、他の人間のことを考えて時間を忘れてしまった・・・。


悪くはないんだけど、あまり理解できなかった。
捨てられても母は大事ってこと??


預け物
思い描いた家庭が作れず不満の京子のもとに、
昔の友人から電話がかかってきた。
彼女に会う前に、別の友人に預けてある「絵」を取り返さなければ・・・。


ブラックなお話ですね。ある意味ギャグ。
ブラックユーモアってやつなのかな。
マリア観音の次に入っているので「?????」て感じでした。
自分の解釈が違うのかなぁと思ったり。

この短編集はどうも統一感がないので、多分間違っていないはずですが
短編とはいえ、一冊の本に収めるならこういったことも考えてほしいですね


追憶列車
戦時中、ベルリンに避難(?)するため列車に乗る15歳の少年。
そこで16歳の少女に出会い、良い雰囲気になるが・・・。


読み終えて、はぁと最初は思いました。
その一瞬後に切なーーーと思いました。
少女がユダヤ人男性に冷たくしていた理由、少年に積極的だった理由、
なかなか列車に乗らなかった理由が・・・

表題作が気に入るって意外と珍しいことです。私にしちゃ。
でも長編だったら・・・と思わなくもない。


虜囚の寺
これはよくわからなかった。
どんな話なのかがそもそもわからない
わからなかったので、他の書評ブログさんを拝見させていただきました。
ロジア人捕虜と、捕虜を脱走させまいとする役人の
腹の探り合いを描いている・・・とありました。

・・・ふーん。


お蝶ごろし
次郎長の嫁であるお蝶が殺された。
その少し前に再会していた半次郎が犯人とされるが・・・。


好きなんだけど、登場人物に感情移入した分後味が悪い。
お蝶は最初に殺されるとわかっていたけど、それでも・・・。













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