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製鉄天使 2010/04/30

 ★+

著者:桜庭一樹


辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。
その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、
鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。
荒ぶる魂に突き動かされるように、彼女はやがてレディース“製鉄天使”の初代総長として、中国地方全土の制圧に乗り出す─
あたしら暴走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ!
中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、唖然呆然の一代記。
里程標的傑作『赤朽葉家の伝説』から三年、遂に全貌を現した仰天の快作。
一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける。



今まで読んだ桜庭さんの作品とは全然違う作風です。


赤朽葉家の伝説となんか繋がりがあるらしいです。
でも読んでてまったくわからなかった・・・。

赤朽葉家の伝説はかなり好きでしたが、これはつまらなかったです。
暴走族の世界は理解できません。
言葉遣いとかも嫌。

子供が大人になる、というのもテーマのひとつだと思いますが、
無理やりな気がしました。
大人になったって自分の臭いでわかりますか?
高校生が?

例えば働いてお給料をもらうとか、そういうことで実感することは
あると思うけど、急に「自分が大人になった」なんて
わかるはずないと思う。
はっきり言って馬鹿みたいでした。

読みやすいので最後まで読んだけど、
最初から最後までおもしろくなかったです。


それと桜庭さんって、ひらがなやカタカナをうまく使った
表現をするのが好きなんですが、
この作品の雰囲気では無意味な技法だと思います。
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贖罪 2010/04/30

 ★★★★

著者;湊かなえ


取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。
そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。
犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに
投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる─これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?
衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「
罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。
本屋大賞受賞後第一作。



【告白】に少し近いかもしれません。
告白同様、無理があり粗いですが、気にならないくらい引き込まれる。

すごく文章が上手いってわけじゃないのに、
引き込ませる文章を書く作家さんって結構いるけど、
この人もその一人ですね。

粗い上に、こんなことあるかなぁ、なんて腑に落ちないとこをもありながらも、
リアルを感じる部分も結構あるんですよね。

例えば、喘息の姉にばかり構う母親。
自分をいい子ちゃんにしたてるふりをして、
妹を貶める姉、とか。
こういう家庭絶対あると思う。


ただ、犯人はどんでん返しのつもりなのでしょうかね
へぇ~ぐらいにしか思いませんでした。

それと最終章が、この作品にはそぐわないように思いました。
ちょっと違和感が・・・。


告白に引き込まれた人は、この作品も惹かれるのではないでしょうか
ふしぎの国のアリス 2010/04/29

★★★★

著者:ルイス・キャロル 訳:中村妙子 絵:ヘレン・オクセンバリ


今回のアリスは、カジュアルな服装をした、愛らしく生き生きとした姿です。
おなじみのキャラクターも、あたたかいユーモアで見事に描きわけられています。
美しいカラー挿画を多数収めた豪華愛蔵版。



アリスは以前も読みましたが(  過去記事
別の訳で読んでみたいと思っていたので、一応の再読。


正直、前に読んだのに覚えていないシーンが山ほどあった・・・。
前回は前半つまらないと思ってたので記憶にないんだと思う(笑


以前と同じように、アリスって変な子だなーって思ったけど、
こっちは断然読みやすく、楽しかったです。

また、挿絵がかなり多く絵本のよう。
なのでよりシーンが理解できて楽しめます。

ただ、絵本みたいなわりに子供にはわからないんじゃないかな?
と思う言葉が結構あったので、子供向けではないのかもしれません。
アリス大好きな大人の人向けかも。


あとイラストですが、私はアリスが好みではありません。
髪の毛がちょっとキツめのウェーブで、目が点のように小さい。
そして恐らく白人だと思うけど黄色人みたいな肌色で、
金髪に似合っていない。

惜しいなぁ
楠の実が熟すまで 2010/04/28

 ★★★

著者:諸田玲子


将軍家治の安永年間、帝がおわす京の禁裏では、出費が異常に膨らんでいた。
経費を負担する幕府は頭を痛め、公家たちの不正を疑う。
が、確証はなく、探索に送り込んだ者たちも次々に命を落とす。
御徒目付の中井清太夫は、最後の切り札として、姪の利津に隠密御用を命じる。
御取次衆の下級公家、高屋康昆のもとに嫁ぎ、証拠を押さえるのだ。
期限は秋、楠の実が熟すまで。
利津はひとり、敵方に乗り込む…。女隠密、利津の運命は。



隠密というのは現代で言うスパイのようなもののようです。
不正を暴くために嫁に行くものの、情が移ってしまい・・・
というものです。

おもしろいです。
おもしろいけど、なんか地味。

隠密活動もスリルがないし、利津も何がなんでも暴いてやる
という気迫も感じられず、ハラハラ感がまったくありません。

嫁入り先での生活が主のような感じで、
夫や義理の子供に対する情や生活が中心なので、
話の趣旨がわからなくなってしまうような。


おもしろいけど、設定としてはどうだろう・・・
といった感じです。
トロッコ・一塊の土 2010/04/25

トロッコ・一塊の土 (角川文庫 (あ2-4)) ★★

著者:芥川龍之介


大正十一、二年の小説を主体に編集。
少年の一小体験を淡い感傷の中に描き、人生の塵労に疲れた
灰色の感懐を托した名作「トロッコ」。
他に「報恩記」「仙人」「庭」「一夕話」「六の宮の姫君」等。



21編収録されているので当然かもしれませんが、
好みでない話も多々ありました。
好きでないものとそうでないものの落差が大きかったなぁ。

いいな~と思ったのは表題作の2篇を含め5~6篇くらいでした。
好きなのは本当に好きなんだけど、そうでないのも多いので、
平均したら星2つくらいかな、と。


特に【トロッコ】がすごかったです。
短いんだけど、うわぁ~・・・って思った。
感心するって意味でね。

誰でも、小さい頃の出来事ですごく印象に残ってる嫌だったことって
あると思いますが、それをすごくリアルに描いていると思います。
こんなに短い話が、こんなに心に残るなんてすごい。

私も小さい頃、心細い思いをしたことを今も覚えてるんですが、
そのことを思い出しながら感慨深く読みました。
こういうのって、心細くなったときに、思い出すんだよね
十二国記 華胥の幽夢  2010/04/24

 ★★★+

著者:小野不由美


「夢を見せてあげよう」―しかし、荒廃と困窮を止められぬ国。
采王砥尚の言葉を信じ、華胥華朶の枝を抱く采麟の願いは叶うのか。
「暖かいところへ行ってみたくはないか?」―泰王驍宗の命で漣国へと赴いた泰麟。
雪に埋もれる戴国の麒麟が、そこに見たものは。峯王仲韃の大逆を煽動した月渓は、
圧政に苦しむ民を平和に導いてくれるのだろうか。
陽子が初めて心を通わせた楽俊は、いま。希う幸福への道程を描く短編集。



短編集なんか出さんでいいから本編書いてよ~
と思いつつ読みましたが、面白かったです(笑
でも、やっぱり本編に比べると劣りますけどね。


冬栄
【黄昏の岸 暁の天】で触れられていたけど、詳しくは書かれていなかった部分。
ぜひ前作を読んでからどうぞ。こっちを先に読むのと、
あとに読むのとでは随分印象が違いますよ。
泰麒が漣に訪問したときの話です。

前に書いたけど、廉麟ファンなのでめちゃ楽しかった
廉王も出てきたし
廉王はだいぶイメージと違う人だったけど、いいキャラ
廉麟が「恋しくなった」な~んて言うだけはあるわ

どんな状況で即位したのか知りたいなぁ。書いてくれないかな~。

あ、内容は自分の存在意義に悩んだ泰麒が、
漣の麒麟や王により自信をつけていくってものです。
この後に起こることを知っているだけに、悲しすぎる・・・。


乗月
【風の万里 黎明の空】に出てきた、峯王を討った月渓の話。
風の万里~では、芳国の王はものすごくひどいやつに思えたけど、
違う目線からすれば、一生懸命だったからこそなんだと知り、
驚きました。
かといって、許されないことをしたのは事実だけど。


書簡
陽子と楽俊の・・・なんていうんだろ?文通みたいな感じなんだけど、
手紙じゃなくて鳥を使ってやりとりしてます。
久しぶりに、王じゃなくて素に近い陽子を見れて嬉しい
もちろん、楽俊も大好きなので嬉しい

陽子って六太のこと、くん付けで呼ぶんだぁ~ってにやにやしてました。
私陽子のストーカーだな。
景麒に睨まれたとか言ってるのも楽しい~

やっぱりこれが1番好きな話でした。


華胥
先代の采王がどうして失道したかという話。
これは切ないなぁ・・・
別にいいじゃない、って私は思うんだけど。
砥尚は頑張って国を治めようとしていたのに。

華胥華朶の秘密を、どうしてやつ(名前忘れたw)が知っていたんだ?
采麟もその秘密を知れたなら、砥尚を信じたまま死ねたのに。


帰山
奏王の息子・利広が出てきます。あと尚隆ですね。
他国についての話が結構興味深い。
尚隆は、確かに失道じゃなくなんとなく国を滅ぼしてしまいそう(笑

奏の話ももっと読みたいなぁ。
女彫刻家 2010/04/18

 

著者:ミネット・ウォルターズ 訳:成川裕子


オリーヴ・マーティン―母妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、
台所に血まみれの抽象画を描いた女。
無期懲役囚である彼女には当初から謎がつきまとった。
凶悪な犯行にも拘らず、精神鑑定の結果は正常。
しかも罪を認めて一切の弁護を拒んでいる。
わだかまる違和感は、歳月をへて、疑惑の花を咲かせた…本当に彼女の仕業なのか?
MWA最優秀長編賞に輝く、戦慄の物語。



やっぱり、この作家さんは合いません。
どうしてかわからないんですが、読みたいという気が起こりません。
すんごいつまらないわけではないのに、
むしろ少しだけおもしろいと感じたとしても、
この先も読みたいという気にならないのです

ひとつの会話にしても余計なものがついていたりするので、
無駄が多いという印象は以前と変わらず。
登場人物の誰にも魅力を感じず・・・というのも理由のひとつですが、
それにしても、ここまで読む気力が湧かないのも珍しい。


前回( 過去記事)最後まで読んだことを後悔していたので、
今回はその反省を生かし?半分くらいまではなんとか読みましたが、
あとは時間を無駄にしないためにビューッと最後のほうまで飛ばし、
真犯人と結末のみを確認して終えました。

魔性の子 2010/04/18

 ★★★★★

著者:小野不由美


教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。
彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、
“高里は崇る”と恐れられているのだ。
広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。
幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが…。
彼の周りに現れる白い手は?彼の本当の居場所は何拠なのだろうか?



どのタイミングで読めばいいか悩んでいましたが、
黄昏の岸 暁の天を読み、ここだと思いました(笑

実際、黄昏の岸 暁の天の後だからこその満点だと思います。
直前に読んでどう思ったかというのも興味がありますが・・・、
でも黄昏の~の前に読んでいたら、これほど楽しめなかったんじゃないかなと。
私がホラー嫌いなせいかもしれませんが。

少し黄昏の~とは印象が違う部分はあります。
完全に幽霊にされてしまっている廉麟は、どちらかというと氾麟のイメージ。
廉麟では絶対ないです。最初本当に氾麟だと思って読んでいたし(笑
黄昏の~では広瀬は出てこないですし、その辺でもだいぶ印象は違います。

これは十二国記より早く出たもので、1991年発行。
黄昏の~が発行されるまで10年あるんだけど、
その間ずっと温めていたってことなのでしょうかね。
すごすぎる・・・。
多少の違いがあっても、どう考えても後付けという風には思えないですもん。


で、前置きが長すぎましたが、肝心の話もおもしろいです。もちろん。
広瀬が主人公でありながら、高里を主人公として見てしまいそうですが、
そんなことはないです。ちゃんと広瀬の物語になっています。
まぁ、高里は高里という高校生ではなく、泰麒として見ちゃうけど。

広瀬も自分は違う世界の人間だと信じていて、高里を同胞だと思いこむ。
だから親しくなって、面倒を見たのです。
高里は、自分が別世界の人間であるという希望にしているのが
ありありと見て取れるので、ちょっと切ない。
高里は本当に別世界の生物だけど、そちらの世界が
どれほどひどい状況にあるか、広瀬は知らない。
知らない世界を羨望する広瀬が少し憐れで、読んでて辛かったです。

広瀬のように違う世界の人間だと思い込んでいる人は少ないと思うけど、
違う親の子だったらな、なんて思ったことのある人は多いと思います。
それも結局、知らない世界、もしかしたら現状よりひどい状況に
憧れてるってことなのかもしれませんね。

ただのホラーじゃ終わりません。さすが。


ところで、すごく気になっているのですが、この表紙で
1番大きく描かれている女の人は誰なのでしょう??
わかる人、ぜひぜひ教えてください。
本当に気になってしょうがないのです。
十二国記 黄昏の岸 暁の天 2010/04/17

  ★★★★+

著者:小野不由美


登極から半年、疾風の勢いで戴国を整える泰王驍宗は、反乱鎮圧に赴き、未だ戻らず。
そして、弑逆の知らせに衝撃を受けた台輔泰麒は、忽然と姿を消した!
虚海のなかに孤立し、冬には極寒の地となる戴はいま、王と麒麟を失くし、
災厄と妖魔が蹂躙する処。人は身も心も凍てついていく。
もはや、自らを救うことも叶わぬ国と民―。
将軍李斎は景王陽子に会うため、天を翔る!待望のシリーズ、満を持して登場。



慶と戴の国の話ですね。
つい最近見たアニメが戴国の話の回で、ちょうどリンクしていたので
気持ち的に盛り上がり方が違いました(笑
それに、やっぱり陽子がいるだけで輝きがぐっと増します

またたくましくなりましたね
前回出てきたときとは、まるで別人のようです。


他の国と協力し合って泰麒を救うってところもいいなぁ~
麒麟同士の強い絆も見所のひとつだと思います。
なんだかワクワクしちゃって、質のいいファンタジーを
読んでいるような気分になったりしました。
(いや、ファンタジーですけど)

個人的に廉麟がかなり気に入ったので、また登場するといいな。
廉麟じゃなくて廉麒だったら、私的に萌えキャラになったのに(笑


一応はめでたし、めでたし、な感じで終わったけれど、
でも全然終わってないですよね。また新たな始まりが・・・。
泰麒大丈夫なのかな・・・
すごく責任感を持って、頼りになる男になったような気はするけど、
(でも口調は幼いままに感じた)いかんせん能力を失ったので・・・。
気になります。。
汕子の勘違いのせいでこんなことになってしまうなんて、
汕子も可哀想。汕子は消滅してしまったのでしょうか。。
wikiを見る限り、戴国のその後の話はまだ書かれていないようですね


満点でもいいくらいおもしろかったのですが、
天とか天命については触れないで欲しかったという気持ちもあります。
今までだってたくさんの矛盾があったのに・・・。
そんな説明や考えはどうでもいいから、早く話を進めてってもどかしかった。
もうこんなにややこしく細かくしないでほしい
・・・でも説明が欲しい人もいるよね。


それから、今回初めてホワイトハート版を読みましたが、
挿絵がちょっと雑すぎません?
効果的にするためわざとって感じじゃなく、適当に描いたように見えます。
服のシワはなぜか太い線でぐしゃぐしゃに描いて不自然だし。
枚数そんなにないんだから、表紙のようなクオリティで描いて欲しい。
というか、プロなんだから手抜きすんなよって思いました。
あやし 2010/04/13

 ★★★★+

著者:宮部みゆき


一応ホラーですが怖くはないです。
基本的に人間の怨念を描いた短編集ですが、
優しさを感じる話も多々ありました。
どれも良かったけど、特に気に入ったのだけコメント。


居眠り心中
江戸で、源氏物語が描かれた手ぬぐいをお互いの手首に結びつけ、
心中するという「手拭い心中」が流行った。
銀次が奉公に上がった大黒屋の主人は、女中を妊娠させてしまう。
この女中は、口では物分りのいいことを言っていたが、
内心では復讐に燃えていた。


影牢
岡田屋の夫婦は異性関係にだらしなく、奉公人への仕打ちも惨い。
嫁のお夏は、奉公人みなに慕われる姑のお多津が気に入らず、
体の弱ったのを理由に、座敷牢に閉じ込めてしまう。
しばらくして座敷牢を開けてみると、死後1年は経っていると見られる
お多津の遺体があった・・・。


布団部屋
これは以前読んだアンソロジーに入っていました。
読んで間もないので、これは飛ばしました。


梅の雨降る
何でもこなせると評判のおえんに、奉公の話がきた。
おえんは喜んで受けるが、器量を理由にお千代に取られてしまう。
妬んだおえんは、自分が引いた大凶のおみくじに、お千代に凶運を押し付けるよう願う。
すると、本当にお千代は病にかかって死んでしまう・・・。


安達家の鬼
義母の世話をしている、わきまえのない女中・お玉は義母を臭いと言うが、
「わたし」には感じなかった。
お玉に代わり義母の世話をし始めた「わたし」に、
義母は見た者の邪な心を映し出す鬼が棲んでいることを語り始める。

主人公の語り口は丁寧だけど、人間味がなく淡々としているなぁ~
と思っていましたが、これにも意味があったんですね
どんな人間でも、疚しいことは多少なりともあるはずで、
鬼が見えない「わたし」は人間らしく生きてこなかったということ。
これから人間らしい感情を持って生きていけるのでしょうか・・・。

短編なのに完成度がすごく高く、この短編集の中でも
ズバ抜けていると思いました。1番好きです。


女の首
太郎は幼い頃より口が聞けないが、病で声が出ないわけではないようだ。
手先の器用さを見込まれ奉公に上がった先で、女の生首の絵を見た。
しかし、他の者にはそれが見えていない。
太郎にしか見えない理由と、声が出ないのには繋がりがあった。


時雨鬼
情夫に、別の店に移ることを勧められているお信は、
今の店に奉公に上がる際口入れしてもらった差配人に相談へ行く。
しかし出てきたのは、差配人の妻でおつたと名乗る見知らぬ女だった。
おつたは、お信が騙されていると、自分の身の上を聞かせながら語るが、
その頃既に差配人は強盗に殺されていた・・・。
おつたは強盗の一味だったのだ。

よく考えれば、人間の恐ろしい欲望が描かれているんですが、
でも、それより温かい部分を感じました。
おつたの、自分は落ちこぼれて悪人になってしまったけれども、
他人の不幸を願わない、むしろまっとうに生きて欲しいという気持ちを。
きっと、お信も道を間違えることはないだろうと思える結末。


灰神楽
女中が、いきなり主人の弟に刃物で切りつける事件が起きた。
2人の間に関わりはほとんどなく、動機は一切不明。
間もなく女中は発狂したようにして死んでしまう。
女中はいつも火鉢に水をこぼし、灰神楽を眺めていたという。


蜆塚
親の存命中に孝行してやれなかったことを悔いている米介は、
父親の碁敵をしているが寝込んでいると知り、父親の好物である蜆を持って見舞いへ行く。
そこで、同じ人物が年も取らずに、名前と年齢だけを変え、
何年も経ってから再び奉公先を求めてやってくるという不思議な話を聞く。
十二国記(アニメ)13~20話 2010/04/11




13話は既に観たんですが、だいぶ間が空いてしまったので、
確認のために一応観ました。

でも13話が一区切りだったので、14話はダイジェストのようなものでした

14~20話も一区切り。
小説のほうでは風の海 迷宮の岸にあたる部分。
プラス【魔性の子】も入っているのでしょうかね?
私はこれ読んでいないんですが、魔性の子は泰麒が蓬莱にいる間の
話らしいので、そうかなーと。


今まで読んだシリーズの中で、【風の海 迷宮の岸】はそんなに好きではないので
アニメでもそんなにおもしろいと思いませんでした。
泰麒の甘くてか弱い声にイラッとしたり(笑

黒麒麟に転変するシーンや、尚隆が演技するシーンなど、
ところどころ興奮しましたが(笑


小説同様、天啓が曖昧なのは不満でしたが、
小説より少しだけ納得できたかな~という気はします。
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃 2010/04/09

 ★★

著者:リック・リオーダン 訳:金原瑞人


アメリカの寄宿学校に通う12歳の少年パーシー・ジャクソンは、
ある時突然、ギリシャ神話の神々の息子のひとりであると告げられる。
仲間のアナベスとグローバーとともに、旅に出ることになったパーシーに、
予言の神が下した神託は4つ。
<おまえは西へ行き、そむいた神と対面する。>
<おまえは盗まれたものを見つけ、持ち主に無事に届ける。>
<おまえはおまえを友と呼ぶ者に裏切られる。>
<おまえは結局、もっとも大切なものを守りそこねる。>
さらわれた母親の運命と、まだ見ぬ父親への複雑な思いをかかえて旅するパーシーの冒険の結末は…。
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の実力派ミステリ作家による
ギリシャ神話とミステリの融合。
スピーディな展開、二転三転する犯人…、
新感覚ミステリ・ファンタジーシリーズ第一弾。



散々金原さんの訳を読んできて今更なんですけど、
この人の訳嫌いだなぁ~と思いました(笑

どんな本も雰囲気が似てるんですよね。
自分のものにしちゃうというか。子供っぽいです。
だから書かれている内容と雰囲気が合っていなくてチグハグなのです。
どんな人にも合うように無難にしているのかな。

この本も、ギリシャ神話をモチーフにしているとのことで
楽しみに読んだのですが、神話らしさ皆無です。
ただ名前だけ借りたって感じで、軽々しいです。


登場人物すべてのキャラの個性が弱く、魅力を感じません。
異世界の色より現実の色が濃く、現実の食べ物や人が出てくるので、
ファンタジーの世界観もおもしろみがありません。


ドキドキ感もワクワク感もありませんでしたが、
映像化したらおもしろそうと思うシーンはいくつかあったので、
そういう部分は訳者が悪いんだと思います(笑
悪いけど、金原さんの書く文章には魅力がないです。


つまらないわけではないけど、魅力をほとんど感じないので、
続きを読むかは微妙。
ウォーク・トゥ・リメンバー 2010/04/08

 ★★★★


厳格な牧師の父に育てられ、優しく純粋で強い信念を
持って生きてきたジェイミーと、両親の離婚以来、
将来に希望も持てず反発的になっていたランドン。
全てが対照的で接点もなかった二人が、ある出来事をきっかけに惹かれあい、戸惑いながらも恋に落ちた。
しかしそれが人生を変えるほどの愛だと気付いた時、
彼女には彼に伝えなければならない最も残酷な事実があった。
彼女は不治の病に冒されていたのだった・・・。



たまたまテレビをつけていたら、これが放送されていました。
最初のサスペンスっぽいシーンでハラハラさせられたので、
おもしろそうだと思い録画しました。

しかし録画したのを観ていると、すぐにサスペンス映画ではなく
ラブストーリーだと気づいた。
私は恋愛小説が嫌いだけど、恋愛映画も嫌いなのです

でも、これはぜーんぜん嫌悪感なし
ピュアな感じが大好きです
恋に落ちていく雰囲気も、ドキドキしてしまいました

白血病で死ぬというベタな話なのに不思議です(笑


私、映画のレビューをしているくせに映画好きってわけではなく、
最初から最後まで通して観ることってほぼないんです
なんか疲れて退屈してきちゃうんですよねぇ。おもしろくても。

でもこれは全く飽きずに録画したところから観れたので、
私的に相当面白かったのだと思います。

ただ、主人公達の年齢が18歳ということで、
あのラストは浅はかな行為に見えてしまう。
ジェイミーが結婚式を挙げるという夢を語った時点で、
この2人結婚するんだー若いのに・・・とわかってしまうし

でも30近かったりするとピュアさがなくなり、
そうなると私は普段どおり嫌悪感を持って観たかもしれない。


どうでもいいけど、女優は清楚なアンジェリーナ・ジョリー、
俳優はハンサムなデリック(SUM41)って感じだと思いました(笑
鬼平犯科帳 4 2010/04/08

 ★+

著者:池波正太郎


はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。
荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、
あたりに目をくばっている。(これほどの奴がいたのか…)
平蔵の全身をするどい緊張がつらぬいた。
凄絶な鬼平の剣技を描く「血闘」をはじめ「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「あばたの新助」「おみね徳次郎」など八篇。



濡れ場が多くてげんなり
下品なやつらだったので。
あと、全体的にオチがよくわかりませんでした


最初の話以外、好きな話はなかったです。
久栄や辰蔵が出ているときはおもしろいので、
もっと出て欲しい。
特に平蔵とのやりとりが楽しいですね


悪いけど今作は下品なイメージが強いです。
2010年3月の読了本 2010/04/08

3月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5743ページ

悼む人悼む人

読了日:03月30日 著者:天童 荒太
リビング (中公文庫)リビング (中公文庫)

読了日:03月24日 著者:重松 清
瞽女の啼く家 (集英社文庫)瞽女の啼く家 (集英社文庫)

読了日:03月23日 著者:岩井 志麻子
ダレン・シャン〈10〉精霊の湖 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈10〉精霊の湖 (小学館ファンタジー文庫)

読了日:03月22日 著者:ダレン シャン
ダレン・シャン〈9〉夜明けの覇者 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈9〉夜明けの覇者 (小学館ファンタジー文庫)

読了日:03月21日 著者:ダレン シャン
ジェニィ (新潮文庫)ジェニィ (新潮文庫)

読了日:03月20日 著者:ポール・ギャリコ,古沢 安二郎,Paul Gallico
ヘヴンヘヴン

読了日:03月18日 著者:川上 未映子
鏡の中の卑弥呼鏡の中の卑弥呼

読了日:03月16日 著者:西田 耕二
武士道セブンティーン武士道セブンティーン

読了日:03月15日 著者:誉田 哲也
ダレン・シャン〈8〉真夜中の同志 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈8〉真夜中の同志 (小学館ファンタジー文庫)

読了日:03月13日 著者:ダレン シャン
雪虫 (中公文庫)雪虫 (中公文庫)

読了日:03月13日 著者:堂場 瞬一
ちんぷんかんちんぷんかん

読了日:03月09日 著者:畠中 恵
追想五断章追想五断章

読了日:03月08日 著者:米澤 穂信
墜ちていく僕たち (集英社文庫)墜ちていく僕たち (集英社文庫)

読了日:03月07日 著者:森 博嗣
鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)

読了日:03月07日 著者:池波 正太郎
ダレン・シャン〈7〉黄昏のハンター (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈7〉黄昏のハンター (小学館ファンタジー文庫)

読了日:03月05日 著者:ダレン シャン
七つの怖い扉 (新潮文庫)七つの怖い扉 (新潮文庫)

読了日:03月03日 著者:阿刀田 高,高橋 克彦,小池 真理子,乃南 アサ,鈴木 光司,宮部 みゆき,夢枕 獏
のぼうの城のぼうの城

読了日:03月01日 著者:和田 竜

読書メーター



18冊も読んでいたなんて・・・
最近なんだか読書の満足度が低いので、あまり読んだ気がしません。
寝る間を惜しんで読める本に出会いたい・・・

一気に読みたくて仕方なかったのは米澤さんの追想五断章のみ。
ルパンの消息 2010/04/08

 ★★★★

著者:横山秀夫


十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人─。
警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。
捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。
時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。



※白字で犯人ネタバレあり


あとがきで知りましたが、これが横山さんのデビュー作だそうです
読んでるとき、ちょっと古臭く、素人臭い感じもあって、
横山さんらしくないなぁと思ったのです。
幻の傑作と書いてあったので、ボツになったものを練り直したのかと思いましたが
デビュー作なら納得
デビュー作と思うとすごい作品です。(加筆修正してるとはいえ)


最初のほうで容疑者全員がドーン!と出て、そこから誰が犯人なのか、
容疑者の一人である(でも読者には犯人でないとすぐにわかる)喜多の
ルパン作戦(夜中に校舎に忍び込んで試験の答案を盗む)・三億円事件と絡めて
突き詰めていくのですが、つまらない部分がないのです

↑で書いた素人っぽい部分も、横山さんにしては・・・って程度なので。


犯人は意外性は正直ないです。
だって、あの人でないと三億円事件をわざわざ絡めた意味がなくなる
でも、他の部分での人間関係は意外性なので飽きませんし、
不満はありません。

教師殺しの犯人でなくても、そういった人間関係などの事実に
ハラハラドキドキしつつ読めたので、400ページ超の長編ですが
そんなに時間はかかりませんでした


でも謎なのがひとつ。
喜多の奥さんまで絡めてきたのはなぜなのだろう
読後に思ったのは、ミスディレクションかと。
喜多も奥さんのことだけは言わなかったし、あるいは奥さん犯人説を少し疑っていたのかも、と思える感じだったし。

それにしちゃ出てくる位置が微妙なんですよね。
ラスト1/4あたりだったと思います。
容疑者が最初のほうで全て出ているのに、ここで新たな容疑者が浮上するのは
違和感が大きいです。
かといって、実はこの人が犯人でした!と畳み掛ける許せない結末が
待っているにしては、残りのページが多い。
そのため私は容疑者の一人になるとは思わず、何か大きな役目を果たすんだと思い
ワクワクしていました。

しかし高校時代の奥さんの存在は、警察にバレることなく終了・・・。
なんの意味があったのか意味がわからないままです
やはりミスディレクション・・・?だとしたら横山さんらしくない荒さ。
加筆修正はしたけど削除はせず、処女作をできるだけそのままに・・・と思ったのでしょうか。
謎です。



やや詰め込みすぎている印象はあります。
でも、そういうのもつまらなかったり不快になったりはしなかったので、
さすがだと思いました。

ちょっと粗いけど、間違いなくおもしろいです
ダレン・シャン 運命の息子 2010/04/05

 ★★★

著者:ダレン・シャン


シリーズ最終巻。運命の対決を迎える主人公ダレンと、昔の親友スティーブ。
ダレンは運命を受け入れて闇の帝王となるのか、またはバンパイアとして滅びていく運命を選ぶのか。
驚きの結末にシリーズは終わる。



ようやく最後

最初のほうの余計な話や、「ファンタジーなんだから何でもあり」的な
新事実はともかく、今までを考えるとまぁまぁでした。
今まで出てきた話を、意外とうまくまとめています。
ただ、重要な部分で「ファンタジーなんだからこれで納得してくれ!」
とでも言うかのような、無理やりな辻褄合わせがあり、
最後の最後で、やっぱり「なんだかなぁ」な話でした

ここ数巻の中では、斜め読みが少なく、しっかり読めました。

12巻読破したという感慨は何もありませんが。
途中でやめても気にし続けたかもしれないので、
最後まで読んだのは良かったと思います。
ダレン・シャン 闇の帝王 2010/04/02

 ★★

著者:ダレン・シャン


荒れ果てた未来を見てしまった主人公ダレン。
そこに君臨する闇の帝王とは誰なのか。
思い悩んだダレンは生まれ故郷に向かう。
いよいよクライマックスを迎えようとしているシリーズ第11弾。



読むか悩みましたが、悩むくらいなら読んじまえってなわけで(笑

相変わらず無駄が多いです。
無駄だと思う部分は斜め読みしましたが、十分理解できます。
(たくさん斜め読みしました)
無駄な部分もおもしろい作品ってあるけど、
これはただ引き伸ばすのに必死って感じなので、幼稚な文章になってしまっています。


つまらないことはありませんでしたが、
バレバレのオチを最後まで引っ張ったのにびっくりしました。
気づかない人いるのかな?ダリウスの件。
もっとテクニックを駆使して読者を惑わせて欲しいものです。
ゆめつげ 2010/04/01

 ★+

著者:畠中恵

江戸は上野の小さな神社で神官を務める、
のんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行。
夢に入って過去や未来を見る「夢告」が得意な弓月だが、
迷い猫を捜せば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、
全く役に立たないしろもの。が、何を見込まれたか、大店の一人息子の行方を見てほしいという依頼が。
礼金に目が眩み弟をお供に出かけたものの、事態は思わぬ方向に転がって…。
大江戸・不思議・騒動記。



行方不明の子供を見つけるという、些細な事件なので、
短編かと思ったら長編でした

最初はおもしろいんだけど、だんだんややこしくなってきて、飽きます。
元が単純な話なので、ただ長いだけで退屈です。
読むのが本当にキツかったです。

しゃばけシリーズの中でも、最初の「しゃばけ」以外の長編はイマイチだし、
長編向きの作家ではないと思いました。
短編だったら絶対もっと楽しめたのに


弓月のキャラ、悪くないけどちょっとしゃばけシリーズの一太郎とかぶる。
しっかり者の弟は、佐助たちのような位置づけだし。
なのでキャラクターは悪くないんですけどね。

本当に短編だったら良かったのに。













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