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左手に告げるなかれ 2010/08/29

 

著者:渡辺容子


「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する
女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。
3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。
夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。
彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?
第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。



乱歩賞受賞作ということで読んでみましたが、ひどい
文章やセリフがやたらと気障でイラつく。
普通すぎる文章にならないよう工夫して変になってる感じです。
文才ない人は普通に書いたほうがずっといいのに。
夜のしじまにひじ鉄をくらわせながらって・・・想像したらおかしすぎなんですけど。

作者自身、主人公への思い入れが強いようで、
主人公がいい女であるアピールが多い。
元不倫相手の言動も、主人公に向けてではなく、読者に向けての言い訳に感じます。


進むにつれ、被害者に恨みを持っている人ではなく、
商業上の利益のための殺人か!?って方向になっていくのもおもしろくないです。

アリバイなし、ダイイングメッセージである「みぎ手」に特徴があり、
殺害の動機もあって殺人の嫌疑をかけられたはずなのに、
主人公のもとには最初しか刑事が訪ねてこないし、任意での取調べもなし。
疑いが晴れたからなのかどうかさえ謎。
半分辺りで容疑が晴れたようなことは書いてあるけど、主人公の憶測でしかない。

主人公に探偵役をさせるためのきっかけ作りが上司の計らいってのも謎。
仕事よっか自分の疑い晴らしな!って、そんな上司いないだろ・・・。
そしてやり手の保安員であったはずの主人公は単なる給料泥棒に・・・。
それでも自分の仕事の腕にプライドを持ち続ける主人公・・・。
せめて罪悪感持ちましょう。


真犯人もまったくおもしろくない。
現実的に考えてありえない。


賞を取ったからといって、おもしろいかどうかは別なのはわかってます。
でも、この作品は好み云々以前に下手すぎる。
一応有名な賞なんだから、もっと考慮して選んでほしいものです。
これじゃ推した人の評判も下がるね。
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ありがと。 2010/08/29

 ★+


恋愛、仕事、友情…生きていくことはとても苦しかったり、
切なかったり、つらかったり。
でも、そんなときに、あなたを支えてくれるかけがえのない宝ものはありませんか?
誰に感謝するわけではないけれど、誰かに「ありがと。」と
言いたくなるような出会いの物語、12編。



個々の感想は大変なので、今回はやりません~

一番好きだったのは、加納朋子さんのモノレールねこ。
加納さんってあまり好きな作家さんではないのだけど、この中では群を抜いてました。
ミステリ以外だったら好きになれるのかも・・・と思ったりして。

次いで良かったのはしをんさん。しをんさんはさすが素敵。
素敵だけど好みと若干ズレていたかなと。


他はまぁまぁか、おもしろくないかです。
初めて読んだ作家さんが多々いますが、あえてその著者の作品を選んで
読みたいと思う人は一人もいませんでした。


タイトルである「ありがと。」という言葉とは全然関係ないものが多すぎです。
ありがと。ではなくてもサブタイトルの『あの頃の宝物12編』にハマるもの、
それにすらあてはまると思えないものなどもありました。

この本を編纂するために書かれた作品ではないのかな~。


町が雪白に覆われたなら/狗飼恭子
モノレールねこ/加納朋子
賢者のオークション/久美沙織
窓の下には/近藤史恵
ルージュ/島村洋子
シンメトリーライフ/中上紀
光の毛布/中山可穂
アメリカを連れて/藤野千夜
愛は、ダイヤモンドじゃない。/前川麻子
骨片/三浦しをん
届いた絵本/光原百合
プリビアス・ライフ/横森理香
嘘つき。 2010/08/28




本当は、嘘なんてつきたくない。だけど―。
誰かを大切に思うあまりに、ついてしまった嘘。
そんな“やさしさ”から零れ落ちてしまった「嘘」が、
10人の作家たちによって、小さな物語になりました。
ビターで切ない、だけど心があったかくなる十話。



おはよう/西加奈子 ★★★
お互い一目ぼれし合い、その日から同棲し始めた二人。
でも、彼女は「おはよう」などという挨拶をすることがなかった。その理由とは?

関西弁の語り口は好き。でも内容は普通。
何が悪いのかよくわからないけど、挨拶をしない理由とか、言われてもピンと来なかった。


この世のすべての不幸から/豊島ミホ ★★+
生まれた妹は目を背けたくなるほどのブスだった。
整形美人で、辛い過去を送った母は、娘に同じ想いをさせるのが辛くて失踪する。
父と祖母と僕で、妹を蔵に閉じ込め、世話をすることになる。


設定がありえないよなぁ。
何年経っても直視できないほどのブスの兄である「僕」はブサイクじゃないのかな。
ていうか父親何してんねんって感じ。
息子に全部押し付けてるようにしか見えなかった。

親はいつか死ぬんだし、いつまでもこんな暮らしができるわけない。
世間を知らない妹は、今後どうやって暮らして行くのか。

つまらないわけではないけど、この本の趣旨である「優しい嘘」ではないですね。
残酷すぎる。


フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン/竹内真 ★★
転校した小学校で同じクラスになったソラは、月に土地を持っているという。
その後、また転校して離れるが、不思議な縁で二人は何度も再会する


読みやすいのだけは良かったけど内容は、だから?って感じです。
それにこれって「嘘」かなぁ。お茶目な冗談だと思うんだけど。
最後までなんか微妙だし、中途半端な感じ。


木漏れ陽色の酒/光原百合 ★★+
「マノミ」という実で作った酒を飲むと、どんな病も治してくれる代償として、
最愛のものの記憶だけを失ってしまう。
そんな実を祖父から受け継いだ に、ある夫婦がマノミを求めて訪ねて来た。


話としては、嫌いじゃないです。
でも最愛のものの記憶だけを失うというのは、あまりにもご都合主義のように思う。
子供向けの御伽噺だったら許せる設定だけど、大人向けの話としてはどうかと。

それから、なぜかお客である男に恋をした理由も意味もわかんない。


ダイヤモンドリリー/佐藤真由美 ★★★+
母親の親友・美帆子ちゃんのことが大好きなミナト。
美帆子ちゃんには恋人がいて、プロポーズを待っているらしいけれど、
ミナトは彼氏のほうに別れる気持ちがあることを知ってしまう。
大好きな美帆子ちゃんを悲しませたくないミナトは、
恋人が「ダイヤを贈ると言っていたよ」と嘘を吐いてしまう。


これはとても温かいお話でした
初恋の美帆子のために嘘を吐いてしまった優しい気持ちがすごく伝わってきます。
自分の好きな子との約束を破ってまで、嘘を吐いたことを謝りに行くミナト。
キュンとした

でも、美帆子の恋人はアホか
子供に二股かけてるなんて話すなよ
とはいえ、また読んでみたい作家さん。


あの空の向こうに/三崎亜記 ★+
偉大なるKという人物により「ある爆弾」で滅ぼされかけた国で生きる人たち。
最近、隣の国で爆弾による後遺症の特効薬ができたことを噂に聞き、
それに一縷の望みをかけて生き続ける。しかし、その真相は――


どの作品もこのアンソロジーに合わせて作ったんだろうけど、
この作品は、「この本に合わせて考えた」とはっきりわかってしまう、そんな結末でした。

【となり町戦争】で私を震撼させた(悪い意味)三崎さん、これも無理でした。


やさしい本音/中島たい子 
小さな嘘ばかり吐く自分と、嘘の吐けない恋人。
元カノとヨリを戻すのではと心配しつつ、本音を言えずにいる。


こういうの大嫌いです。美容室で痒いところがあるのに言えないとか、
買い物中に自分のなのにプレゼントと言ってしまうとか、
いちいち気にしてる主人公が鬱陶しい。

そんでもって彼氏の「誤解させた」真相も語られず、イライラしかしない。


象の回廊/中上紀 
旅の途中でTと共に出会い、その後もずっと友達でい続ける美咲とケイ。
美咲はTに好意を抱いていて、ケイもそうであることを知っていた。
お互い結婚した数年後、あの旅の日に起きたことを知る。


これも大嫌い。なんか無理して比喩を考え出して書いたような不自然さ。
そ二人の友情も別に感動しない。
要するに、お互い尻軽だったってだけのように思う。


きっとね。/井上荒野 ★+
ゲイカップルの誠一と勝夫。
誠一は母親の看病で帰郷して、帰ってくると言いながら帰って来ない。
誠一のいない間、浮気し続ける勝夫。
何度も電話をかけるが、もう帰ってこないことに気づいている。


勝夫がなんか嫌いでした。
でも、他のゲイ仲間?も、誠一が帰ってこないと知りながら、
そのことに触れないのが優しいなーと思いました。
誠一の嘘は優しいんじゃなくて、卑怯だと思うなぁ。


やさしいうそ/華恵 ★★★
同居していた恋人が出て行き、落ち込む母親を心配するイズル。
そんな母親に構う、「完璧」な京子さん。
イズルは母親の恋人の本当の顔、完璧な京子さんの本当の顔を知る。


イズル優しい~
京子さんは、きっとイズルのおかげで肩の力が抜けたと思う。
でも、母親に関しては、中途半端かな、と思いました。
全体的には好きなんだけど。
証し 2010/08/26

 ★+

著者:矢口敦子


過去に金のために卵子を売った木綿子と、
不妊に悩みその卵子を買った絹恵。
二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑を
かけられ自殺した時に、彼女達は出会う。
息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。
犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。
長篇ミステリ。



頭の狂った女の話としか思えません。
木綿子が恵哉に執着する意味がわからない。
遺伝子的には繋がっているかもしれないけど、どうして自分の子だと思えるのか。

木綿子が一番わけわかんないですけど、他の登場人物たちの考え方も
理解・共感できることが全くありません。


恵哉の自分に対する捉え方も理解できず、VSの意味がわかっても
心の叫び?そんなもん知りません。

父親にコンプレックスを持っているらしい探偵も、
中途半端すぎる役柄で存在自体が意味不明です。

探偵が自殺しちゃうのも意味不明。
後に自殺した理由らしきものは判明しますが、その理由がびんっみょー(微妙w)


全体的にご都合主義でつまらなかったです。
虚空の旅人 2010/08/22

 ★★★★

著者:上橋菜穂子


新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが、シュガとともに向かったのは、
ヤルターシ海のサンガル王国だった。新王の即位の儀に招かれたのだ。
ところが、めでたいはずのお祝いの席で、新王は、傷つけられ、
チャグムたちは、はからずも呪詛と陰謀の中に身を置くこととなる。
小学高学年からファンタジーの好きな全ての人向き。



久しぶりの守り人シリーズ
バルサは出てこなくて、チャグムが出てくる番外編です。

チャグム、随分と大人っぽくなって・・・

国のためには皇太子であることを意識しなければならず、
自分の本心を押しとどめなければならないチャグムの気持ちが
すごく伝わってきて切なかったです

チャグムとシュガの絆にもちょっとキュンとするものがありました。


読んでる途中は、どんな結末になるのか急くような思いでしたが、
残り少なくなってくると、もう終わっちゃうのかよ~と残念になりました(笑

最初から最後までずっと楽しめましたが、
チャグムのそばにはバルサがいてほしいなーなんて思ったり。
犬はどこだ 2010/08/22

 ★★★

著者:米澤穂信


開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が
想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。
―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。
しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?
犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。
新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作。



んー、なんか疑問に思うことが多々ありました。
皮膚病に悩んでるのに犬探しってなんかねー。
精神的な病気だとしても、獣は避けようとするもんなんじゃないでしょうか。

助手としてやってきたハンペイの、紺屋に対する感情もなんか微妙。
裏表のありそうな性格に思える、が、何もなし。

長年のチャット相手も、なんか不自然。
なぜにチャット相手に頼むのか?
主人公がパソコンに詳しいという設定で十分だと思うんだけど。
不自然なので、なんらかの形で事件に関係しているんじゃないかとまで
思ったのに、ただ良い情報をもらたしてくれたネット上の人物というだけだし。


悪くはないんだけど、不自然な設定だなーと思いました。
愚者のエンドロール 2010/08/22

 ★★★+

著者:米澤穂信


「折木さん、わたしとても気になります」
文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。
その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。
誰が彼を殺したのか?その方法は?
だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。
続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。



先日読んだ『氷菓』の続編。
氷菓のような連作短編ではなく、日常の謎ともちょっと違った趣向の
作品で、氷菓よりだいぶ楽しめました。

知識もない学生が作ったしょぼい自主制作ミステリ映画のラストを推理するという
話ですが、色んな視点からの推理合戦が読んでいて楽しかったです。

探偵役として登場する三人の先輩も個性的で良かったし


ただ、考案者がプレッシャーで精神を病んでしまったとはいえ、ただの文化祭の出し物。
病んでしまうほど責任感のある人が、病気になったからといって、
脚本を手がけるのをやめるだけでなく、誰かにラストを教えられないほど
ひどい状況にあるというのはさすがに不自然で、
どうしてもっとちゃんとそこに触れないのかずーーっとモヤモヤしながら読みました。

なので、こういった結末であろうことは予測できました。
檸檬のころ 2010/08/16

 ★★★+

著者:豊島ミホ


保健室登校の女友達とのぎこちない友情。
同級生と馴染めない、音楽ライター志望の偏屈な女子に突然訪れた恋。
大好きな彼とさよならすることになっても、どうしても行きたかった、東京―。
山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、
でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。



同じ高校を舞台にした連作短編集。
最初の、保健室登校の友達の話がなんの面白みもなく、
ハズレだと思ってしまったけど、その後の話がすごい好き

主に恋のお話。青春恋物語。
恋愛小説は無理・・・だけど「恋」ならまぁOKな私。

ヤベーです。胸キュンしまくりました

友達と好きな女の子の間で揺れる男心。
音楽にしか興味のない女子の挫折と、音楽の趣味が合う男子に
初めて恋をしたときに広がった世界観。
一見恋愛ごっこをしたいだけのように思えた生意気な下宿生の、ピュアな乙女心。
大好きな彼と離れたくないのに、東京に行くことだけは
絶対に変えることのできない真っ直ぐさ。

地味に思える青春も、主人公にしてしまえばキラキラして見える。
豊島さんって、こういうの書くのホント上手ですね。
地味な人の味方というか。
どんな人でも主役になれる輝きを秘めているのではないかと
思わせてくれる作品でした。
氷菓 2010/08/16

氷菓 (角川スニーカー文庫) ★★★

著者:米澤穂信


いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。
あるはずの文集をないと言い張る少年。
そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。
何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、
なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!
第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。



今最も気になる作家、米澤さんのデビュー作

確かボトルネックだったように思うんですが・・・
自分の力量が足りないからずっと温めていたそうです。
確かにこの頃の米澤さんにはボトルネックは書けないと思いました。

自分の力量がどれほどのものかわかっているなんて、すごいなぁ
何かに応募するなんて自信がなきゃしないだろうし、
素人なのに自信があるという人の内の大勢は自意識過剰だと思うのに。

そんなところまで感心しながら読みました。


肝心のこちらの作品については、普通です。
日常の謎解き。元々、日常の謎解きはあまり好みません。
連絡短編ですが、どれも「問題」はおもしろいんだけど、
「答え」がおもしろくないのです。

タイトルにもなってある氷菓という文集が絡んできた辺りで
一気におもしろくなってきたのですが、これも「答え」はイマイチ。
榊原郁恵の「夏のお嬢さん」を思い出した(笑
吉原はこんな所でございました 2010/08/13

画像 2257 ★★

著者:福田利子


吉原に生きた女性が書いたということで興味を持ちました。
花魁がお客を取るようになるまでの過程など、知らなかったことが
知れたのは良かったのですが、この当時の時代背景のほうが多かったです。
戦時中のことなどよりも、花魁たちのことなどをもっと知りたかったのに。

もっと吉原をメインに書かれていればなぁ・・・。
もしくは、著者の半生記のようなものであれば。
いや、半生記と言っていいものなのだとは思うのですが、
なんだか実際に見たことよりも調べたものを書いたのかなと思うことが多かったのです。

そして文体が一貫していないのがちょっと気持ち悪かった。

写真なども少し入っていたのは良かったです。
やっぱり今とスタイルが全然違いますね~!


吉原を題材にした本や映画などは多々ありますが、
実際に吉原で過ごした人自身が書いた本というのはあまり聞いたことがないので、
一読の価値はあると思います。
有頂天家族 2010/08/13

 ★★

著者:森見登美彦


20回山本周五郎賞受賞第一作!
著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。
偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……でも主人公は狸?!
時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。
今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、
ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、
一族の誇りを保とうとしている。
敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」——。
多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。



どうにも相性の悪い森見さん。
しかしタイトルやあらすじに惹かれてしまう。

これも好きな感じだし、おもしろいと思うのに進まない。楽しくない。
途中でマンガを読み始めてしまうことがしばしば

発想はおもしろいと思いますし、実際おもろいなぁと思うんですが、
なんでか楽しめないんですよね・・・

それでも、今まで読んだ中では一番良かったです。
イラ立ったり、途中でやめようとはしなかったので。

とことん相性が悪いと思いつつ、また読んでしまいそうな気がします。
が、なるべく控えたいと思う作家さん。
最後の証人 2010/08/12

 ★★★

著者:柚月裕子


元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。
そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、
依頼人が犯人であることを示していた。
男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、
依頼人に勝ち目はないと見ていた。
しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。
敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして勝算はあるのか。
やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる…。



悔しいです。
こんなオチになぜ気づけなかったのか~
まぁ騙されるのは好きなんですけどね・・・。
気づいてよかったどんでん返しでした

はっきり言って著者に文才はないと思いますが、構成力はなかなか
文章は悪いのに引きつけられるのは構成が良いからかと(笑

でも裁判の件はド素人の私でも違和感を感じるところが多々ありました。
なんでそこで意義を唱えないのと思ったり、
弁護人が推測だけで話を進めてるのになぜ止めないの?とか。
証人尋問?もこれでいいのか・・・とか。
詳しくないんで、これでいいのかもしれませんけど。
でもそれ以前はちゃんと意義を唱えたりしてるんですよね~。


佐方や、女性検事の性格も一貫性がないです。
佐方は、真実を追究することを正義だと信じて弁護士になったのに、
依頼を受ける理由は「おもしろそうかどうか」。

女性検事のほうも、真実を追究すること、悪人は裁かれるべき、
という信念のもと動いているはずなのに、途中から裁判に
勝つか負けるかに重きを置いています。


着想はおもしろく構成も良いのに、細かい点が行き届いていない感じ。


ところで、帯に書かれた横山さんの言葉。
「こんな女になら殺されてもいい」の意味が全くわかりません。
まず、「こんな女」って誰???
漱石先生の事件簿 2010/08/09

 ★★★+

著者:柳広司


ひょんなことから、英語の先生の家で書生として暮らすことになった探偵小説好きの少年。
癇癪もちで、世間知らず。
その上、はた迷惑な癖をたくさんもつ先生の“変人”っぷりには辟易するが、
居候生活は刺激でいっぱいだ。なんせ、先生のまわりには、
先生以上の“超変人”と、奇妙奇天烈な事件があふれているのだから…。
夏目漱石の『吾輩は猫である』の物語世界がよみがえる、
抱腹絶倒の連作ミステリー短編集。



日常の謎解き。
強引で、ひらめきすぎだろって突っ込みたくなるのが「日常の謎解き」。
だと私は思っています。
これもそうでした。

でも、この本は謎解きはおまけみたいなもので、漱石先生その他の日常を
ユーモアたっぷりに描いた作品だと思うので、気になりませんでした。

というか、推理が始まったときに「あ、これ謎解きあるんだ」くらいの
薄い印象の事件しか起こっていないので、私的に「蛇足」といっていいくらいのもん。


抱腹絶倒とは言わないと思いますが、シュールな感じが好き。
夏目漱石ってホントにこんな変人だったのだろうか!?

「我輩は猫である」をちゃんと読んだことがあれば、もっと楽しめたのかな。
古い本苦手なんですが、今度読んでみようと思います。
f植物園の巣穴 2010/08/09

 ★★★

著者:梨木香歩


植物園の園丁は、椋の木の巣穴に落ちた。
前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、烏帽子を被った鯉、
幼きころ漢籍を習った儒者、アイルランドの治水神…。
動植物や地理を豊かにえがき、埋もれた記憶を掘り起こす会心の異界譚。



異界譚とか・・・弱いんですよね、私(笑
これは苦手要素が多くてきつかったです。
歯医者とか蛙とか、そういった意味で
でもホントにこれらの描写が不気味で気持ち悪くて生理的に嫌だったのです。。

変な世界にいるのに落ち着き払った主人公も嫌だし・・・。


最後だけちょっと感動的で良かったです。
終わりよければ・・・な作品でした。
2010年7月の読了本 2010/08/04

7月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4079ページ

サキ短編集 (新潮文庫)サキ短編集 (新潮文庫)

読了日:07月28日 著者:サキ
自白―刑事・土門功太朗自白―刑事・土門功太朗

読了日:07月26日 著者:乃南 アサ
ちいさなちいさな王様ちいさなちいさな王様

読了日:07月26日 著者:アクセル ハッケ
死ねばいいのに死ねばいいのに

読了日:07月24日 著者:京極 夏彦
魚神魚神

読了日:07月23日 著者:千早 茜
抱擁抱擁

読了日:07月22日 著者:辻原 登
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))
読了日:07月20日 著者:
エラリー・クイーン
きりこについてきりこについて

読了日:07月16日 著者:西 加奈子
株式会社 家族株式会社 家族

読了日:07月14日 著者:山田 かおり,山田 まき
ルームシェア・ストーリールームシェア・ストーリー

読了日:07月13日 著者:宇木 聡史
蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)

読了日:07月12日 著者:秋月 涼介,北山 猛邦,米澤 穂信,村崎 友,越谷 オサム,桜坂 洋
猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ

読了日:07月10日 著者:小川 洋子
後悔と真実の色後悔と真実の色

読了日:07月07日 著者:貫井 徳郎
家、家にあらず (集英社文庫)家、家にあらず (集英社文庫)

読了日:07月02日 著者:松井 今朝子

読書メーター



14冊~
ここ数ヶ月からしたら上出来
でも今月も、読みたいのになかなか進まない日が続いております・・・。
サキ短編集 2010/08/04

 ★★★

著者:サキ


ビルマで生れ、幼時に母と死別して故国イギリスの厳格な伯母の手で育てられたサキ。
豊かな海外旅行の経験をもとにして、ユーモアとウィットの糖衣の下に、
人の心を凍らせるような諷刺を隠した彼の作品は、
ブラックユーモアと呼ぶにふさわしい後味を残して、読者の心に焼きつく。
『開いた窓』や『おせっかい』など、日本のSFやホラー作品にも
多大な影響をあたえた代表的短編21編。



おもしろいのと、そうでないのと、半々くらい。
21篇も収録されているので、まずまずではないかと。
おもしろくないなぁと思うのは、まず意味が理解できなかった
どんな風にブラックなのか、どんな風にひねりを利かせたのかがわからず

ちょっとブラックすぎるだろー!と突っ込みたくなる話もあり(笑

古い本(特に翻訳本)が苦手な私ですが、これは好きでした

他にも翻訳されているなら読んでみたいです。
自白 刑事・土門功太朗 2010/08/04

 ★★

著者:乃南アサ


懐かしい昭和の風景がよみがえる刑事事件簿!
まだ科学捜査も動機なき犯罪もなかった時代、「鬼」と呼ばれた伝説の名刑事がいた。
刑事小説の名手、乃南アサによる新シリーズ開幕



短編集です。
刑事モノ新シリーズということで楽しみにしてたんですが、普通かなぁ
別にこれといった意外性もなく、結構普通に解決しちゃう。
どんでん返しは一切なし。


「自白」ってタイトルもどうだろ
タイトルに合う話は一話目だけのような気がします。


読んで少し経ってしまったので、タイトルと内容が一致しません
なので個々の感想は書けませんが、すべて本当に本当に普通です。
乃南さんの文章だから読めるけど、知らない作家だったら二度と読まないかも。
そんくらい意外性無くあっさり解決する事件ばかりでおもしろみがなさすぎです。
ちいさなちいさな王様 2010/08/04

★★★+

著者:アクセル・ハッケ


ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、
僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。



発想がおもしろい。
人間とは違い、大きな姿で生まれてどんどん小さくなっていく王様の世界。
小さくなっていくにつれ、色んなことを忘れていくのも、
普通の人間とは逆。でも、何も知らなくても、小さい人が偉い。

王様から見た世界や王様の想像することなど、
自分では考えないことばかりで楽しいです。

小さくて偉そうでグミベアーが主食の王様がもう可愛くって
一匹欲しい(笑


大人向けの絵本って感じです。













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