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クロスファイア 2008/05/26

   

前回感想を書いた「鳩笛草」収録の「燔祭」の続編です。
めちゃめちゃおもしろかったです

燔祭の主人公(というより語り手)だった多田に、
クロスファイアの主人公である淳子が
救われていくのかと思いきや、彼は完全な脇役でした
ちょっとざんねーん
多田が淳子を救っていくのかな・・・と想像していました。

上巻での淳子はかなり残虐に描かれているのですが、
それなのに淳子の怒りや哀しみ、正義感(ねじれてはいるけど)が
ひしひしと伝わってくるので、憎めない。
倒叙モノって、大抵は犯人を応援したくなってしまう私です
淳子は自分が正義だと信じすぎて、
罪の軽い人まで殺しすぎですけどね

淳子はたくさんの殺人を犯しているので、
彼女にとってのハッピーエンドはありえないだろうな、
でも宮部さんだから少なくとも何かした救いはあるんだろうな、
と予想していたんですが・・・この結末。

ショックで一瞬泣きたくなりましたよ

でも、自分は「装填されていた銃」で普通の人間じゃないと
思っていた淳子が、短い間でもそうではないと思うことができて、
他人と共有できる幸せがあると知ることができたのは、
それはやっぱり幸福といっていいのかな・・・

鳩笛草でも思ったけど、宮部さんってラブストーリーも上手
無駄な性描写がないのも好感高い

ちなみに。
燔祭を読まないと淳子のことをよく理解できないと思います。
冒頭辺りの特に、こいつ何やってんのって感じるかも。。
燔祭を読む前に、実はちょっとだけ読んでそう思ったので

どうして淳子は犯罪者を狙うのか、
というのがこの作品にはあまり描かれていなかったような


ネタバレ↓

孤独だった淳子にようやく心を許せる恋人ができたのに、
その浩一に騙されていたと知ったときは本当にショックでした
実は次のページに彼女が撃たれたという記述が目に入ってしまい、
「やめてやめて~」」
と祈るように思っていました
たまに愛している人に殺してもらえたら幸せ、とか小説ではあるけど、
この場合騙された上に殺されてるから超最悪

でも、淳子は浩一を恨んではいなかったのかな
だから一緒に「連れて行った」のかな
「殺意」ではなく、「彼を救いたい」という気持ちから。

それもまた、彼女にとっては救いであったのかもしれません。
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