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告白 2008/12/19

 


河内十人斬りという、実際にあった事件を
題材にした小説みたいです。
主人公の熊太郎と、憎らしい熊次郎。
なんでこんなややこしいんだよと思ったらそういうことか。


最初のほうは単に河内弁?と文体の
雰囲気がおもしろくて楽しい
熊太郎の思考回路がぐだぐだと回りくどいので
好き嫌いは分かれそうですが、私は好きです


一切の先入観なしに読んだため、こんな悲惨な事件を
モチーフにしていることさえ知らず、当然実在した人物だということも知らずに読んでいたため、単なる思弁的故に不器用な男の一生かと思っていました。
・・・いや、かなり大雑把に言えば合ってるんですけどね(笑

しかし進むにつれてこの不器用さ、
遣り切れない気持ちになります
不器用なだけならもどかしいだけなんですけどねぇ・・・
にっくらしいやつがいっぱいいるんですよ
熊太郎は不器用なせいで敵も多くて

実話を元にした話だと知らない私でも、
熊太郎に不利なことが起きたとき、何か劇的なことが起きて
熊太郎が救われるんじゃないか、という予感が全くないんです。
なんでかはわからないんですが。
だから、熊太郎がピンチのときは胸が苦しくなって

熊太郎は基本のん気というかのほほんとしてるので、
馬鹿なやつだし駄目なやつなんだけど、
ホントはいいやつだってわかるので憎めません。


熊太郎みたいに、思ったことと実際口にできること・表現できることが
一致しないというのは特に珍しいことではないと思うのです。
私もそうかもしれないと、この本を読んで思いました。
でも熊太郎はこのことですごく悩んでいて、すごい孤独。
昔はともかく、弥五郎がいるのにどうしてかな。
最後、悲しかった
孤独すぎる・・・。

熊次郎が森の小鬼に似ていた理由が私なりにわかってからは、
それまでも悲愴感漂っていた熊太郎が更に分厚い悲愴感で
覆われてしまいました
思弁的な熊太郎の性格のせいだけじゃないんですよねぇ。
もう救われないんだろな・・・と思いつつも、最後までずっと、
頑張って欲しいなって思ってました。
熊太郎に感情移入しすぎです(笑

ラスト辺りは何度も読み返して、読後もずっと引きずってました

700ページ近くあるのに全然長さを感じませんでした

初めて読んだ作家だけど、町田康ってかなりすごい作家かも
もっと早く読んどけば良かった~


 余談ですが、こっち文庫本。
買おうかな~と思って見ていたら850ページもある
単行本は676ページなのに
あとがきや解説だけじゃこんなにならないですよねぇ。
加筆したのかな

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