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重力ピエロ 2009/09/18

 

著者:伊坂幸太郎


キツかった
小説じゃなくて雑学本かよってくらい無駄な薀蓄で構成されています。
無駄な薀蓄がなければ半分で済んだのではないでしょうか。

登場人物の会話も気取ったようで鼻につくだけ。意味のない会話ばかり。
作者の俺ってかっこいいだろっていう勘違いだけが伝わってきて痛々しい。

今までは伊坂ワールドを好意的に見ていたけど、
今回はかなりドン引きです。
これまでの評価を無にしてしまうくらい。
もうファンとは言えない。この一作だけで(笑
そのくらい、悪い意味での破壊力がありました。


それから、ミステリとして読んでいたけど、違うんでしょうか。
ほぼ答えがあからさまに散らばっており、伏線も何もない
あまりにもあからさまなので、覆るのだと思って読んでいたら、
そのまま何もなく、「ほぼ答え」がそのままの答えでした。
わざとかと思うくらいあからさまだけど、わざとそうする意味が???


最初っからずっと気になっていたけど、なぜ両親は息子たちに秘密を教えたのか。
秘密ってのは、次男が性犯罪によって作られた子だということ。
堕胎するのも産む決意をするのも、確かに正解はないと思います。
でも、息子にその事実を告げるのは間違いでしょう。
かわいそうすぎる・・・。
作中でも春は恋愛もまともにできないようだし。
なのに、それは余計なことを告げた両親のせいとは書かれていません。

父親も全然反省していないようで・・・。
自分が教えたせいで息子が犯罪を犯しているのに・・・

こんな父親が「素敵」風に描写されてるのも気に入らないなぁ。
そもそも、ちゃんとDNA鑑定した上で伝えたのかもわからないし。
ただ、この父親が言っていた「万引きも死刑にすれば、万引きする人はいなくなる」ってのは納得(笑


個人的には性犯罪者に裁きが下されたので、このラストは嫌いじゃないです。
なのでラストでちょっとだけ伊坂さんへの反感が軽くなりました(笑
勧善懲悪が好きな人は気に入らないラストだと思いますが・・・。


今までに読んだ伊坂作品では登場人物に好感を抱いていた私ですが、
今回は好感を持てる人物がひとりもいませんでした。
当分伊坂さんの作品は読まないかも・・・。
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