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悼む人 2010/03/31

 ★+

著者:天童荒太


週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、
新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で
「悼む」ために、全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を
剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。
やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの
奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。
その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。



最初は、どんな人にも生きる理由があるってことなんだなぁと
しみじみ思っていたのですが、読めば読むほど不快でした。

死者を悼むために旅をしているってのも気持ち悪いし、
しかも悼みを自殺する代わりと言ってしまった・・・
悼まれる人がかわいそう

そして、静人はすごく矛盾しています。
他人の死ばかりで、自分の家族を顧みない。
最後には帰るんだろうなーと思っていたのに、
「自分の母親は病気とは無縁」的な発言にはびっくりしました。

色んな死と向き合ってきたはずなのに、何も学んでいないんです。
ちょっと不自然な発言だったので、単に逃げているだけかも。

静人の身勝手な行為が、素晴らしいことであるという位置づけに
してあるのが不快です。


奈義が語るものは最初から不快でしたけど、
気味の悪い人にばかり囲まれて憐れになってきたほど。
でも同情する気持ちはないです。
この人の話も「行き過ぎ」な感じ。


蒔野も、あっさりと静人に感化されて別人に。
せめてもっと時間かけようよ、って感じです。
これじゃエグノと呼ばれていたの嘘じゃない?と思います


静人の家族側の話のみ結構良かったです。
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