・RSS ・LOG IN

スポンサーサイト --/--/--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TB(-) | CM(-) | スポンサー広告 | Page Top
ルパンの消息 2010/04/08

 ★★★★

著者:横山秀夫


十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人─。
警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。
捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。
時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。



※白字で犯人ネタバレあり


あとがきで知りましたが、これが横山さんのデビュー作だそうです
読んでるとき、ちょっと古臭く、素人臭い感じもあって、
横山さんらしくないなぁと思ったのです。
幻の傑作と書いてあったので、ボツになったものを練り直したのかと思いましたが
デビュー作なら納得
デビュー作と思うとすごい作品です。(加筆修正してるとはいえ)


最初のほうで容疑者全員がドーン!と出て、そこから誰が犯人なのか、
容疑者の一人である(でも読者には犯人でないとすぐにわかる)喜多の
ルパン作戦(夜中に校舎に忍び込んで試験の答案を盗む)・三億円事件と絡めて
突き詰めていくのですが、つまらない部分がないのです

↑で書いた素人っぽい部分も、横山さんにしては・・・って程度なので。


犯人は意外性は正直ないです。
だって、あの人でないと三億円事件をわざわざ絡めた意味がなくなる
でも、他の部分での人間関係は意外性なので飽きませんし、
不満はありません。

教師殺しの犯人でなくても、そういった人間関係などの事実に
ハラハラドキドキしつつ読めたので、400ページ超の長編ですが
そんなに時間はかかりませんでした


でも謎なのがひとつ。
喜多の奥さんまで絡めてきたのはなぜなのだろう
読後に思ったのは、ミスディレクションかと。
喜多も奥さんのことだけは言わなかったし、あるいは奥さん犯人説を少し疑っていたのかも、と思える感じだったし。

それにしちゃ出てくる位置が微妙なんですよね。
ラスト1/4あたりだったと思います。
容疑者が最初のほうで全て出ているのに、ここで新たな容疑者が浮上するのは
違和感が大きいです。
かといって、実はこの人が犯人でした!と畳み掛ける許せない結末が
待っているにしては、残りのページが多い。
そのため私は容疑者の一人になるとは思わず、何か大きな役目を果たすんだと思い
ワクワクしていました。

しかし高校時代の奥さんの存在は、警察にバレることなく終了・・・。
なんの意味があったのか意味がわからないままです
やはりミスディレクション・・・?だとしたら横山さんらしくない荒さ。
加筆修正はしたけど削除はせず、処女作をできるだけそのままに・・・と思ったのでしょうか。
謎です。



やや詰め込みすぎている印象はあります。
でも、そういうのもつまらなかったり不快になったりはしなかったので、
さすがだと思いました。

ちょっと粗いけど、間違いなくおもしろいです
スポンサーサイト
ダレン・シャン 運命の息子 | HOME | 2010年3月の読了本
Secret
トラックバック
TrackBackURL
→http://budgerigarto.blog109.fc2.com/tb.php/547-0ec74f17














上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。