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あやし 2010/04/13

 ★★★★+

著者:宮部みゆき


一応ホラーですが怖くはないです。
基本的に人間の怨念を描いた短編集ですが、
優しさを感じる話も多々ありました。
どれも良かったけど、特に気に入ったのだけコメント。


居眠り心中
江戸で、源氏物語が描かれた手ぬぐいをお互いの手首に結びつけ、
心中するという「手拭い心中」が流行った。
銀次が奉公に上がった大黒屋の主人は、女中を妊娠させてしまう。
この女中は、口では物分りのいいことを言っていたが、
内心では復讐に燃えていた。


影牢
岡田屋の夫婦は異性関係にだらしなく、奉公人への仕打ちも惨い。
嫁のお夏は、奉公人みなに慕われる姑のお多津が気に入らず、
体の弱ったのを理由に、座敷牢に閉じ込めてしまう。
しばらくして座敷牢を開けてみると、死後1年は経っていると見られる
お多津の遺体があった・・・。


布団部屋
これは以前読んだアンソロジーに入っていました。
読んで間もないので、これは飛ばしました。


梅の雨降る
何でもこなせると評判のおえんに、奉公の話がきた。
おえんは喜んで受けるが、器量を理由にお千代に取られてしまう。
妬んだおえんは、自分が引いた大凶のおみくじに、お千代に凶運を押し付けるよう願う。
すると、本当にお千代は病にかかって死んでしまう・・・。


安達家の鬼
義母の世話をしている、わきまえのない女中・お玉は義母を臭いと言うが、
「わたし」には感じなかった。
お玉に代わり義母の世話をし始めた「わたし」に、
義母は見た者の邪な心を映し出す鬼が棲んでいることを語り始める。

主人公の語り口は丁寧だけど、人間味がなく淡々としているなぁ~
と思っていましたが、これにも意味があったんですね
どんな人間でも、疚しいことは多少なりともあるはずで、
鬼が見えない「わたし」は人間らしく生きてこなかったということ。
これから人間らしい感情を持って生きていけるのでしょうか・・・。

短編なのに完成度がすごく高く、この短編集の中でも
ズバ抜けていると思いました。1番好きです。


女の首
太郎は幼い頃より口が聞けないが、病で声が出ないわけではないようだ。
手先の器用さを見込まれ奉公に上がった先で、女の生首の絵を見た。
しかし、他の者にはそれが見えていない。
太郎にしか見えない理由と、声が出ないのには繋がりがあった。


時雨鬼
情夫に、別の店に移ることを勧められているお信は、
今の店に奉公に上がる際口入れしてもらった差配人に相談へ行く。
しかし出てきたのは、差配人の妻でおつたと名乗る見知らぬ女だった。
おつたは、お信が騙されていると、自分の身の上を聞かせながら語るが、
その頃既に差配人は強盗に殺されていた・・・。
おつたは強盗の一味だったのだ。

よく考えれば、人間の恐ろしい欲望が描かれているんですが、
でも、それより温かい部分を感じました。
おつたの、自分は落ちこぼれて悪人になってしまったけれども、
他人の不幸を願わない、むしろまっとうに生きて欲しいという気持ちを。
きっと、お信も道を間違えることはないだろうと思える結末。


灰神楽
女中が、いきなり主人の弟に刃物で切りつける事件が起きた。
2人の間に関わりはほとんどなく、動機は一切不明。
間もなく女中は発狂したようにして死んでしまう。
女中はいつも火鉢に水をこぼし、灰神楽を眺めていたという。


蜆塚
親の存命中に孝行してやれなかったことを悔いている米介は、
父親の碁敵をしているが寝込んでいると知り、父親の好物である蜆を持って見舞いへ行く。
そこで、同じ人物が年も取らずに、名前と年齢だけを変え、
何年も経ってから再び奉公先を求めてやってくるという不思議な話を聞く。
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