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悪人 2010/09/05

 ★★+

著者:吉田修一


なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――
携帯サイトで知り合った女性を殺害した一人の男。
再び彼は別の女性と共に逃避行に及ぶ。二人は互いの姿に何を見たのか? 
残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。
一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。



一応感動的な話なのでしょう。
でも私はあんまり・・・でした。

どんでん返しを期待していたけど、それもなかったし。
せめて祐一の感情描写がなければ、ラストで色んな想像ができて
余韻の残るものになったのに。


被害者は性格が悪く、増田でなくてもイライラするタイプだし、
被害者が狙っていた増田は被害者に輪をかけて性格が悪く、
いわば被害者は増田の条件のみで恋をしていたということ。
それも他の男と遊びつつ、嘘を吐きながら待っているだけの嫌な女。

だから正直、被害者の遺族へ感情移入することができませんでした。


祐一が優しい心を持っているのはわかりますが、
出会い系で知り合ってすぐの人間を互いに深く愛するという状況が
不自然でなりません。

純粋にただ出会いを求めて出会い系サイトを利用する人が多いのもわかります。
出会い系で知り合うことが危険だとはそんなに思いません。
ニュースで報道される事件なんて、身近な人によるもののほうが多いし。
でも祐一は女性の体を求めて利用していたわけで。

そして光子も、寂しさに耐え切れず利用したわけで。
光子は寂しいときに抱いてくれる人なら誰でも良かったんじゃないかな。
祐一はパニックに陥っていたときに好いてくれた光子を求めただけのような。

とても純愛とは思えず、状況による錯覚としか思えませんでした。
なので感動もなくて。


祐一の家族はかわいそうだけど、よりかわいそうに見せる余計な技を
使っているのがあざとく思えてしまいました。
いや、祐一の家族に限らず、あざといと思った部分が多かったかも。
あざとく感じさせず、自然な描写であれば感動できたのかもしれません。
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