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魚神 2010/07/23

 ★★★★+

著者:千早茜


生ぬるい水に囲まれた孤島。
ここにはかつて、政府によって造られた一大遊廓があった。
捨て子の姉弟、白亜とスケキヨ。
白亜は廓に売られ、スケキヨは薬売りとして暗躍している。
美貌の姉弟のたましいは、惹きあい、そして避けあう。
ふたりが再び寄り添うとき、島にも変化が…。
第21回小説すばる新人賞受賞作。



新人賞ってことはデビュー作でしょうか?すごい・・・
生ぬるい水に囲まれた島・・・この雰囲気がものすごく出てます。
読んでいる最中、「生ぬるい水」「生臭い水」というものを感じていました。
腐臭なんかこっちには当然ないのに、感じさせられてしまう表現力があります。

登場人物もみんな魅力的です。
個人的にはスケキヨという名前だけが気に入らないのが残念ですが、
他の人は名前も含めすごく合っているなーと。
蓼原がなんかすごく気に入ってました。


この作品に合っているとは思うけれど結末があんまり好きな感じではなかったです。
最初からずっといい感じだっただけに残念だなぁ。

でも今後が楽しみな作家さんです
抱擁 2010/07/23

 ★★★

著者:辻原登


・二六事件から間もない、昭和12年の東京。
前田侯爵邸の小間使として働くことになった18歳の「わたし」は、
5歳の令嬢・緑子の異変に気づく─。
歴史の放つ熱と虚構の作り出す謎が濃密に融け合う、至高の物語。



最初、なんだか慣れない言葉を無理して使っているような
ぎこちなさを感じたけど、読み進めていくうちにどんどんおもしろくなり、
気にならなくなりました。

ポルターガイストとか死んだ人がいるとか、内容はホラー系なんだけど、
でも幻想的なお話でした。

このオチは幻想小説と言われる類の物語ではないでしょうか。
私は好きです。


ただ、もったいないのがこの時代の背景が不要というか生かされていないような。
二・二六事件の話なんかほとんど出てこないですし、
チャップリンの話なんかは、小ネタ披露としか思えない無駄なものだったし。

今回はこの紹介文に惹かれて読んでみたのですが、合っていないと思います。
作者が悪いんじゃなくて、こんなあらすじを書いた人が悪いんだけど・・・。
悼む人 2010/03/31

 ★+

著者:天童荒太


週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、
新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で
「悼む」ために、全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を
剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。
やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの
奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。
その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。



最初は、どんな人にも生きる理由があるってことなんだなぁと
しみじみ思っていたのですが、読めば読むほど不快でした。

死者を悼むために旅をしているってのも気持ち悪いし、
しかも悼みを自殺する代わりと言ってしまった・・・
悼まれる人がかわいそう

そして、静人はすごく矛盾しています。
他人の死ばかりで、自分の家族を顧みない。
最後には帰るんだろうなーと思っていたのに、
「自分の母親は病気とは無縁」的な発言にはびっくりしました。

色んな死と向き合ってきたはずなのに、何も学んでいないんです。
ちょっと不自然な発言だったので、単に逃げているだけかも。

静人の身勝手な行為が、素晴らしいことであるという位置づけに
してあるのが不快です。


奈義が語るものは最初から不快でしたけど、
気味の悪い人にばかり囲まれて憐れになってきたほど。
でも同情する気持ちはないです。
この人の話も「行き過ぎ」な感じ。


蒔野も、あっさりと静人に感化されて別人に。
せめてもっと時間かけようよ、って感じです。
これじゃエグノと呼ばれていたの嘘じゃない?と思います


静人の家族側の話のみ結構良かったです。













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